「SBI欧州高配当株式(年4回決算型)」は、2月13日から当初募集期間がスタートし、2月28日に新規設定されます。
同ファンドは、2月13日の募集初日に5億6000万円(ネット販売会社による当初募集としては直近8年間で最大額)を集めることに成功しました。
※よろしければ、次の記事もご覧ください。
●小倉優子、スリムオルカンとスリムS&P500を買うも、「イーマクシス」が読めず
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/02/sp500.html
ソースはこちら。
https://www.sbiglobalam.co.jp/release/pdf/prs240213.pdf
2月13日が5億6000万円として、2日目以降がどうなったのかが気になりますが、
『SBI欧州高配当株式ファンド』は募集2日目で初日の5億円を上回る設定額があり既に12億円を突破しております。
https://twitter.com/tomoyaasakura/status/1757694030178365782
「SBI欧州高配当株式ファンド」はお陰様で僅か募集4日目で20億円を突破です。
https://twitter.com/tomoyaasakura/status/1758368130584502556
ということですから、かなりの人気ファンドになりそうです。
SBIアセットマネジメントが運用する「年4回決算型ファンド」のラインナップは、次の画像のとおりです。
https://www.sbiglobalam.co.jp/pdf/240208_sbiam_eurostock.pdfこれを見ると、日本、米国、欧州のそれぞれに株式型の年4回決算型ファンドが用意されていることが分かります。
ただ、米国株の年4回決算型ファンドは3種類あります。その違いは、次の画像のとおりです。
https://www.sbiglobalam.co.jp/pdf/240208_sbiam_eurostock.pdf株式型の年4回決算型ファンドは、日本、米国、欧州のそれぞれに用意されているところ、このうち米国株はインデックスファンド(米国ETFを買うだけファンド)ですが、日本株と欧州株はアクティブファンドです。
アクティブファンドであるものの、日本株・欧州株ともに
①良さそうな30銘柄を選定する
②配分比率は等ウェイト(3.33%ずつ)
という方針を採用しています。
日本株ファンドのほうは、2023年12月12日に新規設定され、純資産額61億5100万円でスタートしました。現在の純資産額は458億0400万円です。
新規設定時は30銘柄3.33%ずつでスタートしたものの、2か月が経過して、運用状況は次の画像のとおりです。
https://www.youtube.com/watch?v=e-5aSVxb_Uk&t=42s青色で囲われた3銘柄の新規買付は既に停止され、その代わりに赤色で囲われた3銘柄が追加されています。
欧州株ファンドのほうは2月28日に新規設定されますが、運用開始時点のポートフォリオが公開されています。
https://www.sbiglobalam.co.jp/pdf/240208_sbiam_eurostock.pdf欧州株ファンドも、日本株ファンドと同様に、30銘柄3.33%ずつの配分比でスタートします。
私は、アクティブファンドの良し悪しは分かりませんが、30銘柄に絞って3.33%ずつ購入するという運用方針はシンプルで分かりやすいと思います。
仮にどれかがコケたとしても、1銘柄のウエイトは3.33%ですから、大した痛手にはなりません。SBIアセットマネジメントに最初の30銘柄の選球眼があるのかどうかは私には分かりませんが、誰でも知っている大企業が多い点、損失が限定されている点は安心材料と言えるでしょう。
さて、ここまでつらつらと書いたのは、欧州各国の分配金に対する税率の一覧表をご紹介したかったからです。
https://www.sbiglobalam.co.jp/pdf/240208_sbiam_eurostock.pdfイギリスは、現地配当税率のほうが租税条約税率よりも安い(というかゼロ)のため、現地配当税率となります。
スイスとノルウェー以外は、租税条約税率のほうが現地配当税率よりも安いため、租税条約税率となります。
スイスとノルウェーでは、租税条約税率のほうが現地配当税率よりも安いものの、スイスとノルウェーの課税当局がファンドの国籍が日本というだけでは租税条約税率の適用を認めない(ファンドを買っている人が日本人であることの証明まで求められる)ため、租税条約税率の適用ができず現地配当税率となります(電話確認済)。
電話して聞いたところ、租税条約税率を適用するための条件が年々厳しくなっており、「租税条約税率が適用できると思って申請してみたけれどもダメだった」というケースが増えているそうです。
というわけで、黄色のハイライトはあくまでも2023年12月11日時点の情報(事務手続は信託銀行が行っているため、運用会社が信託銀行から聞いた情報)に基づくものであり、今後は租税条約税率が適用できない国が増える可能性があります。
※ニッセイ外国株、スリム先進国株、たわら先進国株の各運用会社に電話で確認したところ、租税条約税率が適用できる国であれば安い税率にしているとのことでしたので、これらファンドの保有者にとっても上記の税率一覧表は参考になります。
また、電話して確認したところ、SBI証券の特定口座(源泉徴収あり)で購入すれば、SBI証券が二重課税調整制度を適用するとのことでした。
【二重課税調整制度とは】というわけで、SBIアセットマネジメントが信託報酬0.099%で投入した「3か月に1回の頻度で分配金を出す高配当株アクティブファンド」ですが、日本株ファンドも欧州株ファンドも人気を集めており、新たな需要の掘り起こしに成功しつつあるようです。
SBIアセットマネジメントの年4回決算型、日本株+米国株+欧州株(分配金受取)で組むと、毎月分配金を受け取れるんですね。
返信削除高配当株投資も人気だし、50代60代の定年前後の世代に年金+αの収入として訴求できそうです。
一つ前の記事の小倉優子がeMaxisを読めなかったのはキャラ作りだと思います。HPを見たらeMaxis slimの下に『イーマクシススリム』と振り仮名をうっているので。
あの動画自体FPの先生もしくは会社のステマの可能性もあると思っています。
いつも拝見させていただいております。日本株と欧州株の30銘柄均等投資はコモンズ30と同じやり方ですね。それで1/10以下のコスト。アクティブファンドですが、時価総額加重平均でないインデックス指数自体個人的にどうなの?とも思うので(例えばダウ工業とか)、コストも抑えて銘柄も絞ってダウみたいな感じなアクティブファンドとして見たら、まぁ悪くはないのかなと。
返信削除出口戦略の一つに選ぶ人が多そうだなと思いました。
コメントありがとうございます。
返信削除>日本株+米国株+欧州株(分配金受取)で組むと、毎月分配金を受け取れる
そうなんですよね。
金融庁が毎月分配型を否定し、隔月分配型にも厳しい目が注がれている今、3か月に1回分配型の3種類のファンドをリリースするという、とんでもない奇策で勝負をかけたと思います。
>HPを見たらeMaxis slimの下に『イーマクシススリム』と振り仮名をうっている
私は、公式サイトですらチェックしていないのではないかと疑っています。
>30銘柄均等投資はコモンズ30と同じやり方ですね。それで1/10以下のコスト
コモンズ30は純資産額599億円です。
SBI日本高配当株は2か月で467億円ですので、あっという間に逆転ですね。
>時価総額加重平均でないインデックス指数自体個人的にどうなの?とも思う
SBI日本高配当株はアクティブファンドですが、日本株30銘柄に均等配分する「SBI日本高配当株式指数」を作ればインデックスファンドになります。
日本の法制度で運用会社が指数を作れるのかは分かりませんが、作れるのだとしたらやってみたら面白かったのにと思っています。
> 電話して確認したところ、SBI証券の特定口座(源泉徴収あり)で購入すれば、SBI証券が二重課税調整制度を適用するとのことでした。
返信削除源泉徴収なしの場合は?
コメントありがとうございます。
返信削除>源泉徴収なしの場合は?
確認していませんが、下記のように記載されていることから対象になりそうですね。
特定口座、一般口座で支払を受ける分配金等ともに対象となります。
https://faq.sbisec.co.jp/answer/5ee6cce6878c430011c18269/