インデックスファンドと言えば、スリムS&P500とスリムオルカンに人気が集中していますが、インド株ファンドも人気です。
楽天インド株は、2024年4月5日に新規設定されました。
新規設定時の純資産額は32億2100万円、新規設定日から3営業日後(4月10日)には45億4600万円に到達しており、大人気ファンドと言えます。
また、auは、ポンタポイント投資を4月14日に刷新します。その目玉は「インドチャレンジコース」の新設であり、「auAM Nifty50インド株」の純資産額upが期待されます。
【ソース】
https://www.au.com/information/topic/finance/2024-001/
低コストインド株インデックスファンドの現状は、次のとおりです。
1,iFreeNEXTインド株インデックス
新規設定日 2023年3月13日
指数 Nifty50(50銘柄)
運用方法 現物63.8%、先物36.1%
純資産額 1151億8800万円
信託報酬 税込0.473%(2023年9月27日、0.781%から引き下げ)
販売会社 SBI証券(投信残高ポイント0.05%)、楽天証券、マネックス証券(投信残高ポイント0.08%)、松井証券(投信残高ポイント0.18%)、auカブコム証券(投信残高ポイント0.005%)、大和コネクト証券
2,SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド
新規設定日 2023年9月22日
指数 BSE Sensex Index In HKD(30銘柄)
運用方法 ETF(香港籍)100%
純資産額 499億2300万円
信託報酬 税込0.4638%(うちETFの経費率0.40%)
販売会社 SBI証券(投信残高ポイント0.022%)
3,eMAXISインド株式インデックス
新規設定日 2024年2月22日
指数 Nifty50(50銘柄)
運用方法 先物100%
純資産額 124億8500万円
信託報酬 税込0.44%
販売会社 SBI証券(投信残高ポイント0.05%)、楽天証券、マネックス証券(投信残高ポイント0.08%)、松井証券(投信残高ポイント0.16%)、auカブコム証券(投信残高ポイント0.005%)
4,楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド
新規設定日 2024年4月5日
指数 Nifty50(50銘柄)
運用方法 不明(第1回月次報告書開示前)
純資産額 45億9100万円
信託報酬 税込0.308%
販売会社 楽天証券
5,SMTAMインド株式インデックス・オープン
新規設定日 2023年12月15日
指数 Nifty50(50銘柄)
運用方法 先物100%
純資産額 42億5900万円
信託報酬 税込0.308%
販売会社 SBI証券(投信残高ポイント0.05%)、auカブコム証券(投信残高ポイント0.005%)
6,auAM Nifty50インド株ファンド
新規設定日 2023年8月29日
指数 Nifty50(50銘柄)
運用方法 先物100%
純資産額 17億2900万円
信託報酬 税込0.4675%(2023年11月8日、0.539%から引き下げ)
販売会社 SBI証券(投信残高ポイント0.05%)、楽天証券、松井証券(投信残高ポイント0.18%)、auカブコム証券(投信残高ポイント0.005%)
1,ベンチマークは、SBIとiFree以外はNifty50の先物100%運用(楽天は第1回月次報告書が開示されるまで不明だが、おそらく先物100%運用であると思われる)。
Nifty50ファンド(SBI以外の全てのファンド)のうち、現物株を組み入れているのはiFreeだけです。というのは、インド株ファンドは先物100%運用がおそらく最適解だからです(詳細は、下記記事をご覧ください)。
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/05/ifreenext10030.htmliFreeは元々先物100%運用でしたが、2023年12月から現物株の組入を開始して徐々に現物運用を増やし、現在は現物64%・先物36%です。
この点、iFreeは、2024年1月8日付けで「インド株式現物組⼊開始について及びFAQ回答集」と題するレポートを公表し、投資対象(先物、現物、ETF)ごとのメリット・デメリットを整理しています。
先物には決済期限(=限月)が定められているため、限月が到来した先物を次の先物に乗り換える作業(=ロールオーバー)を繰り返さなければなりません。問題は、先物価格は限月までの価格変動に対する期待値によって増減するため、ロールオーバーをすればするほど指数と乖離しやすくなるという点です。
この点について、iFreeは、日々のポジション調整は先物を利用することで現物株の売買コストを抑制し、売却が想定されない部分は現物株を継続保有することで指数との乖離を抑制することができるとしています。
ただ、iFreeの新規設定日は2023年3月13日であり、1年で純資産額1000億円まで急増したことを考えると、暴落時の急激な資金流出リスクによって現物部分を売却しなければならない事態にならないかが心配になります。
2,純資産額は、1151億円のiFreeが他を圧倒している。しかし、首位のiFreeも新規設定(2023.3.13)から1年にすぎず、どのファンドにも純資産額を集めることができる可能性がある。
3,信託報酬は、0.308%のSMTAMと楽天が最安。
※SBIは、投資対象のETFの経費率が0.4%もあるため、信託報酬の引き下げ余地はない。
4,投信残高ポイント考慮後の信託報酬も、0.258%(SBI証券保有時)のSMTAMが最安。2位以下の各ファンドの松井証券保有時より更に安い。
①SMTAM(0.258%)※SBI証券保有時(松井証券で販売されたとしたら0.208%)
②eMAXIS(0.28%)※松井証券保有時
③au(0.2875%)※松井証券保有時
④iFree(0.293%)※松井証券保有時
⑤楽天(0.308%)
⑥SBI(0.4418%)※SBI証券保有時
5,各ファンドのリターンは、次のとおり。
⑥SBI(0.4418%)※SBI証券保有時
5,各ファンドのリターンは、次のとおり。
※運用コストや指数との乖離率は全て基準価額の騰落率に帰結するため、最終的なファンドの優劣はリターンで判断するしかない。
SMTAM 1週間(2.48%)、1か月(3.58%)、3か月(9.09%)
SMTAM 1週間(2.48%)、1か月(3.58%)、3か月(9.09%)
eMAXIS 1週間(2.41%)、1か月(3.43%)
au 1週間(2.45%)、1か月(3.54%)、3か月(9.01%)、6か月(16.67%)
iFree 1週間(2.09%)、1か月(4.01%)、3か月(9.09%)、6か月(17.76%)
SBI 1週間(2.46%)、1か月(4.01%)、3か月(8.62%)、6か月(14.00%)
6,結論
インド株ファンドをどれか一つ選ぶとしたら、
SMTグロ株の運用会社で十分な実績あり
信託報酬が最安
投信残高ポイント考慮後の信託報酬も最安
リターンも良好
純資産額30億円をクリア
という理由でSMTAMがよいと考えます。
私は3月まではiFreeNEXT インド株インデックスを積み立てていましたが、今月からはイーストスプリング・インド・コア株式を積み立てすることにしました。
返信削除金融銘柄の多いインデックスより、インフラ、消費関連銘柄が多いアクティブファンドの方がリターンが良くなるのではないかと考えたからです。
この1年の運用成績はインデックスを上回っています。
SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドは中国籍ETF経由の運用なのが怖いですね
返信削除中国は全体主義体制なのでロシア株のように、中国政府のさじ加減で保有資産を失う可能性もありますし
コメントありがとうございます。
返信削除>今月からはイーストスプリング・インド・コア株式を積み立てすることにしました。
良いファンドかどうかは私には判断がつきませんが、投資のご成功をお祈りします。
>SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンドは中国籍ETF経由の運用なのが怖いですね。
台湾有事になったら、香港証券取引所も大変なことになりそうです。