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1,MSCI社は、2024年5月14日(日本時間15日)、「MSCI・オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」の組入銘柄の入れ替えを発表した(5/31の取引終了時点で反映)。MSCI社は、3か月に1回の頻度で指数の構成銘柄を入れ替えている。
2,今回の入れ替えのうち日本株は1増15減。日本株は203銘柄になり、ピーク時(2007年末の398銘柄)より半減した。
3,とりわけ2020年以降は約120減。その原因は急激な円安。2019年末比の日本株のリターンは、ドル建てだと1割高だが円建てだと6割高になる(ちなみに、ドル建てのACWIのリターンは4割高)。
4,ACWIの日本株比率は5.19%になり見込み。
要するに、円安のせいで日本株の株価の上昇に見合った銘柄数になっていないというわけです。
ただ、逆から見れば、外国人投資家からすると日本株のドル建て株価が割安に見えたからこそ多くの日本株が買われ続けている(日本株の株価上昇を円安の進行が相殺し、ドル建てで見たときの日本株の割安状態がずっと続いている)ということになります。
インデックスファンドを純資産額が多い順に並び替えると(ウエルスアドバイザーのファンド検索システムを利用)、純資産額3000億円以上のファンドは10ファンドありますが、このうち日本株が含まれているのはわずか3ファンドに過ぎず、残りの7ファンドは海外株式ファンドになります。また、日本株が含まれている3ファンドについても、スリムオルカンと楽天VTに含まれている日本株は5~6%ほどにすぎません。
【日本株が含まれているファンド】
第2位 スリムオルカン 純資産額3兆3650億円
第9位 楽天VT 純資産額4869億円
第10位 日経225ノーロードオープン 純資産額3155億円
新NISA特需は日本株には向かわず、海外株式に向かった結果として円安の進行が更に加速した反面、ドル建てで見たときの日本株が割安に見えて株価上昇の要因になったと考えると、禍福は糾える縄の如し、人間万事塞翁が馬ということでしょうね。
とはいえ、我々にできることは、為替や株価の値動きがどうなろうと関係なく、インデックスファンドのバイアンドホールド(均等額積立投資でインデックスファンドを購入し、購入後は絶対に売らないこと)だけです。
私は、NISAは年初一括投資と決めています。
今年の新NISAでも360万円の年初一括投資をしたわけですが、年初時点で既に株高が進行しすぎているのではないかと心配する人もいました。
しかし、たわら先進国株の基準価額は、1月4日付けの26955円から5月15日付けの32692円に激増しています(+21.28%)。
※ちなみに、スリムオルカンは20756円→25066円(+20.77%)。
繰り返しになりますが、我々にできることは、自身のリスク選好度とリスク許容度を見極め、いついかなるときも、ただひらすらにバイアンドホールドをすることだけです。
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