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【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2024.3)

本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2024年6月19日水曜日

たわら先進国株、全国各地の地銀・証券会社・信金・労金の顧客が無茶苦茶買っている(ネット証券の顧客は買っていない)

私は、たわら先進国株を資産形成の柱にしており、新規設定日から現在まで継続保有しています。


日本を除く先進国株ファンドには、純資産額が多い順に


eMAXIS Slim先進国株式
ニッセイ外国株式
たわらノーロード先進国株式



の3ファンドがありますが、たわら先進国株に最も多額の資金が流入していることは下記記事でお伝えしたとおりです。
【参考】
●たわら先進国株、6000億円に到達(史上最高値も更新)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/06/6000.html


しかし、驚きの事実が判明しました。



下記は、アエラドットの2024年6月18日付けの記事です。


●新NISA開始3カ月で「実際に」買われた投資信託ベスト30! 毎月の積立金額も発表【生データ入手】
https://dot.asahi.com/articles/-/223578?page=1


上記記事には、主要ネット証券5社(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券)の新NISA口座(つみたて投資枠+成長投資枠)における買付額の集計表が掲載されています。

https://dot.asahi.com/articles/-/223578?page=2

https://dot.asahi.com/articles/-/223578?page=3



上記集計表を見ると、スリム先進国株が10位ニッセイ外国株が16位にランクインしていますが、たわら先進国株は圏外です。


※AERAが集計したネット証券主要5社でのNISA口座買付額とSBI証券で確認できる月次資金流出入額とを比較してみます(ちなみに、SBI証券で確認できるたわら先進国株の2024年5月の資金流入額は196億1000万円ですが、日経新聞では195億円ですので、SBI証券の数字は正確であると思われます)。

●スリム先進国株
1~3月の資金流入額 231億8400万円
ネット証券主要5社でのNISA口座買付額 299億4000万円

●ニッセイ外国株
1~3月の資金流入額 34億1000万円
ネット証券主要5社でのNISA口座買付額 158億5000万円

●たわら先進国株
1~3月の資金流入額 312億3100万円
ネット証券主要5社でのNISA口座買付額 不明(圏外のため)

ネット証券主要5社でのNISA口座買付額が各ファンドの1~3月の資金流入額を上回るわけがないので、AERAの聞き取り調査の正確性が心配になりますが(特定口座で保有していたファンドを売却してNISA口座で買い直した人が多かったと考えると説明は付きます)、ネット証券会社における顧客の買付動向についての一応の傾向を確認することはできそうです。



本論に戻ります。

NISA口座では買われていないのに特定口座では買われているという事態は想定しにくいので、たわら先進国株はネット証券会社では買われていないことになります。

しかし、参考記事で検討したとおり、2024年4月の月次資金流出入額を見ると、たわら先進国株はスリム先進国株の1.40倍ニッセイ外国株の4.22倍もの新規資金を集めています。

ということは、たわら先進国株は、全国各地の地銀・証券会社・信金・労金の顧客が無茶苦茶買っていることになります。逆に言えば、たわら先進国株がネット販売に集中していたならば大変悲惨なことになっていたということですね。

私は、正直に言えば、全国津々浦々の信金や労金に販路を拡大することに意義はあっても意味はないのではないかと思っていたのですが、全く見る目がありませんでした。


たわら先進国株は、全国津々浦々に超低コストファンドの恩恵を広めることで、全国津々浦々で多くの顧客を獲得し、今では全国津々浦々の顧客がファンドを支える関係を構築するに至りました。

素晴らしいですね。


11 件のコメント:

  1. 銀行や信金、その顧客は良くも悪くも動きが遅いので、相場や流行りに鈍感で、新しいファンドにも目移りしにくく、たわらの岩盤支持層として頼もしい限りです。
    実店舗販売の基盤が大きいのは、安定性の面でかなりのアドバンテージですね。

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  2. なんとかpayとLINEを使うだけくらいのネットリテラシーしかない年配の女性からnisaについて尋ねられたら 信用金庫で始める事を勧めてます   購入可能なファンド一覧の中で買うべきお品はひとつしかないから簡単です たわら先進国以外どれだけ購入をそそのかされても買わない様に忠告しております 定期預金から年初一括でですね
     実際 窓口の姉さんが丁寧に対応してくれて 定期からの移行もすんなり 粗品も貰えますから nisa5年満額たわら先進国だけなら古くからの付き合いの地元信金でnisa口座作っても良かったかなと 思いましたね

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  3. たわら男爵
    いつも拝見して勉強しております。
    無リスク資産について男爵様にとって、「これはアリな商品?」かという質問です

    日本で一番大きな生命保険会社の
    終身保険(5年払)に頭金を9割入れて残り4回をちょっとだけ払う商品があります。
    配当込の試算で10年や20年で利率計算すると利率1%~1.1%くらいの商品です。5000万入れたら20年で6200万くらいになります。会社の財務健全性もよく、配当性向も60%くらいなので無リスク試算として考えてみたいのですがどう思われますでしょうか?ちなみに配当は毎年しっかりと支払われています。アドバイスお願いします。

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  4. たわら先進国ファンドは企業型DCの外国株式ラインナップにも1年ほど前に唯一追加されましたので、こちらの影響も多少あるかと推測します。追加前は当時手数料が割高であった野⚪︎外国株式ファンドのみでしたので、追加と共に乗り換えました。

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  5. コメントありがとうございます。

    >たわらの岩盤支持層として頼もしい限り

    同感です。
    ニッセイ外国株の岩盤支持層があっけなく崩れたことを考えると、ネット集客は集めやすい反面で離れやすいのでしょうね。

    >窓口の姉さんが丁寧に対応してくれて 定期からの移行もすんなり 粗品も貰えます

    これはとても素晴らしいですね。

    >配当込の試算で10年や20年で利率計算すると利率1%~1.1%くらいの商品です。5000万入れたら20年で6200万くらいになります。

    全く魅力を感じません。
    年1%程度では保険会社の破綻リスクとは見合いません。
    かつて金庫株(金庫のように安全)と言われていた東京電力が原発事故で紙切れになったことを考えると、世の中何があるか分かりませんし、中途解約したら返戻金が悲しいことになりそうです。

    時価総額比の株式インデックスファンドと個人向け国債変動10の組み合わせがベストプラクティスだと思っています。

    >たわら先進国ファンドは企業型DCの外国株式ラインナップにも1年ほど前に唯一追加されました

    地味に様々なチャンネルで購入できるので、いいですよね。

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  6. auじぶん銀行の定期預金のキャンペーンがすごそうなのですが、どうなんでしょうか?
    https://www.jibunbank.co.jp/campaign/2024/20240604_summer_set_deposit/?mm=N&sno=24061900426

    男爵様もやられるようでしたら、3商品、預入期間等のベストプラクティスを是非記事にして頂けると嬉しいです。

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  7. コメントありがとうございます。

    >auじぶん銀行の定期預金のキャンペーンがすごそうなのですが、どうなんでしょうか?

    銀行が儲かるように顧客に不利な条件をゴチャゴチャ付けて、その代わりに金利を少しだけ上乗せしたものですので、とるリスクに見合ったリターンがもらえません。
    すなわち、顧客がとったリスクに応じて顧客に帰属するはずだったリターンは銀行が持ち去ってしまいます。銀行が持ち去ったリターンのごく一部が上乗せ金利という形で顧客に還元される仕組みですので割に合いません。

    私は、無リスク資産が個人向け国債変動10、リスク資産は時価総額比の株式インデックスファンドにすべきであると考えており、リスク資産の一部を仕組預金で持とうという気持ちにはなれません。

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  8. ご回答ありがとうごさいます。
    私も個人的に読み進めたら、銀行側が預入期間を延長できたり、為替損を顧客側に負担させたりと、ひどい定期預金ですね。私もやらない事にします。

    いつも当ブログの有益な情報とても役に立っております。引き続き、よろしくお願いします。

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  9. いつも拝見させていただいおり、数年前からの投資の羅針盤とさせていただいており、本当にありがとうございます。
    ところでたわら先進国ですが、私は現在楽天のidecoで積み立てを行っております。元々たわら先進国が好きで旧NISAでも積み立てを行っていた時にidecoでも積み立て可能な楽天idecoを選択した経緯がございます。ただ楽天idecoはたぶんそれなりのユーザーがいるかと想像しておりますが、いまでこそ楽天+シリーズがラインナップされましたが、開始当初はたわら先進国以外の選択肢がほぼなく、多くの方がめんどくさいのでスイッチングせずにたわら先進国をそのまま掛金配分設定を放置しているのではないかと想像できます。これも資金流入が継続している一因ではないかと推察されます。

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  10. いつも的確な回答 ありがとうございます
    私の閲覧するyoutube界隈 ITバブル以降の停滞を忘れ このAIバブルの波に乗り遅れるな 今こそ全力でレバナスも含めてナス100に突っ込めなんて過激なサムネに溢れてますが   ここで
    男爵様に ナスダック100を何故資産形成の支柱にしないのか あらためてご教授してもらいたいのです  過去の記事を閲覧すれば済むのでしょうが 老齢性に赴いた私に是非 明確な答えをお願いします

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  11. コメントありがとうございます。

    >私もやらない事にします。

    それがよいと思います。

    >楽天idecoは、開始当初はたわら先進国以外の選択肢がほぼなく、多くの方がめんどくさいのでスイッチングせずにたわら先進国をそのまま掛金配分設定を放置しているのではないかと想像できます。

    楽天証券のイデコは、たわら先進国株か楽天全世界株(VTを買う方)の二択でしたよね。

    これに対し、SBI証券のイデコは、スリム先進国株とニッセイ外国株のどちらも買えますし、スリムS&P500、雪だるま全世界株、スリム全世界株(除く日本)も買えますので、分散してしまったのかもしれませんね。

    >男爵様にナスダック100を何故資産形成の支柱にしないのかあらためてご教授してもらいたいのです

    1,アメリカと心中したくはない。

    2,S&P500でも集中しすぎで怖いのに、NASDAQ100はとんでもなく集中しすぎてありとんでもなく怖い。

    3,資本主義を信じてインデックス投資をしているわけだから、資本主義諸国(先進国)に丸ごと投資したい。日本株にも時価総額比で投資したいが、投資先としてふさわしい先進国株ファンドはどれも「除く日本」であるし、先進国株と日本株の各ファンドを自分で組み合わせて買うほどの思い入れは日本株にはない。

    4,新興国株は、資本主義が十分に機能していないリスクがあるので、積極的に投資したいとは思えない。

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