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2024年6月22日土曜日

iDeCoの拠出限度額、今年中に引き上げ決定

岸田内閣は、2024年6月21日、「骨太方針2024」(経済財政運営と改革の基本方針2024)を閣議決定しました。

確定拠出年金iDeCoの拠出限度額の引き上げが明記されています。



ソースはこちら。


(5)資産運用立国
家計の現預金が投資に向かい、企業価値向上の成果が家計に還元され、更なる投資や消費につながるインベストメント・チェーンを実現する。このため、「資産運用立国実現プラン」に基づき、国内・海外の金融・資産運用会社の新規参入や業務拡充を通じたスタートアップ等の成長分野への資金供給を強化する観点から、国家戦略特区制度も活用しつつ金融・資産運用特区を推進するなど、資産運用業の改革を進める。運用・ガバナンス・リスク管理に係る共通原則を定めるアセットオーナー・プリンシプルの策定、加入者のための企業年金の運用の見える化等により、アセットオーナーシップの改革を推進する。 
新NISAの手続の更なる簡素化・合理化等及びその活用、金融経済教育推進機構の下での金融経済教育の充実、金融機関における顧客本位の業務運営の確保、「Japan Weeks」開催等を通じた国際金融センター実現に向けた情報発信の強化、有価証券報告書の株主総会前の開示に向けた環境整備等のコーポレートガバナンス改革の実質化等を推進する。iDeCo(個人型確定拠出年金)の拠出限度額及び受給開始年齢の上限引上げについて、2024年中に結論を得るとともに、手続の簡素化など加入者・受給者の負担軽減に取り組む。銀証ファイアウォール規制の在り方について、検討を行う。
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/honebuto/2024/2024_basicpolicies_ja.pdf



私は、資産管理会社をもっています。

SBI証券で資産管理会社名義の法人口座を開設し、たわら先進国株を保有しています。役員報酬(代表取締役の私が月額10万円、非常勤取締役の妻が月額4万5800円。妻は給与所得控除55万円の範囲内のため、課税ゼロ)を赤字繰越し(青色申告法人なので繰越期間は10年)、たわら先進国株を売却してその値上がり益と赤字とを相殺する(=累積した赤字額と売却益とがほぼ同額になるように計算して売却する)ことで、個人口座で売却したならば発生する値上がり益課税(20.315%)を支払わずに済みます。


さて、たわら先進国株の値上がり益と相殺できる損金(個人で言うところの経費)に計上できるものは、資産管理会社では限られます。当初は法人名義でベンツを買おうと思ったのですが、資産管理業務とベンツとの関連性を説明できないとみなし役員報酬と認定されてベンツの購入費用相当額が役員報酬になってしまうリスクがあることから断念しました。

個人口座で売却したならば発生する20.315%の値上がり益課税を支払わずに済むということは、法人の名前で買えば2割引きになるということですから、できる限り法人の名前で買いたいのですが、みなし役員報酬とされたり否認されたりすると元も子もなくなってしまうため、損金計上できるものは限られます。


イデコプラスは、資産管理会社でも問題なく損金計上することができる貴重なツールです。
【参考】
●マイクロ法人とイデコプラス①
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2473.html
●マイクロ法人とイデコプラス②
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2475.html
●イデコプラスへの道①
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2489.html
●イデコプラスへの道②
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2498.html#more
●イデコプラスへの道③
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2533.html


イデコをすると、掛金は全額所得控除の対象になりますが、課税所得がなければその恩恵を受けることはできません。

これに対し、イデコプラスは、掛金から1000円を差し引いた残額を法人の損金にすることができます。私のケースでは、月額2万3000円の掛金のうち2万2000円を損金に計上しているため、毎月2万2000円×20.315%=4469円も得をしていることになります。


イデコの拠出限度額は、

自営業者 6万8000円
会社員 1万2000円~2万3000円
公務員 1万2000円
専業主婦 2万3000円

です。


今回の骨太方針でこれらの引き上げが決まりったわけですが、拠出限度額を自営業者の6万8000円に合わせてくれれば、損金計上がはかどりますね。


4 件のコメント:

  1. 綺麗に増枠のレールが敷かれましたね。年末の税制改正大綱で具体化されるのでしょうか。

    現在1万2千円枠の私も増枠歓迎です。iDeCoは受取時に課税されるので、枠をガッツリ引き上げても、「金持ち優遇」の批判が起きにくい気がします。

    骨太方針で、NISAの増枠や日本株限定枠などは出ませんでしたね。

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  2. コメントありがとうございます。

    >年末の税制改正大綱で具体化されるのでしょうか。

    そうなりそうですね。

    >NISAの増枠や日本株限定枠などは出ませんでしたね。

    岸田総理にもうひと頑張りしてほしいところですが、岸田派を解散したことで急速に政治力を失いつつあることから、もうダメでしょうね。

    返信削除
  3. 企業型DCの利用ですが、少額のマッチング拠出の上限が上がることはありえるでしょうか?

    返信削除
  4. コメントありがとうございます。

    >少額のマッチング拠出の上限が上がることはありえるでしょうか?

    全く分かりません。
    我々にできることは、ただ祈ることだけです。

    返信削除