岸田内閣は、2024年6月21日、「骨太方針2024」(経済財政運営と改革の基本方針2024)を閣議決定しました。
確定拠出年金(iDeCo)の拠出限度額の引き上げが明記されています。
ソースはこちら。
(5)資産運用立国
https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/honebuto/2024/2024_basicpolicies_ja.pdf
私は、資産管理会社をもっています。
SBI証券で資産管理会社名義の法人口座を開設し、たわら先進国株を保有しています。役員報酬(代表取締役の私が月額10万円、非常勤取締役の妻が月額4万5800円。妻は給与所得控除55万円の範囲内のため、課税ゼロ)を赤字繰越し(青色申告法人なので繰越期間は10年)、たわら先進国株を売却してその値上がり益と赤字とを相殺する(=累積した赤字額と売却益とがほぼ同額になるように計算して売却する)ことで、個人口座で売却したならば発生する値上がり益課税(20.315%)を支払わずに済みます。
さて、たわら先進国株の値上がり益と相殺できる損金(個人で言うところの経費)に計上できるものは、資産管理会社では限られます。当初は法人名義でベンツを買おうと思ったのですが、資産管理業務とベンツとの関連性を説明できないとみなし役員報酬と認定されてベンツの購入費用相当額が役員報酬になってしまうリスクがあることから断念しました。
個人口座で売却したならば発生する20.315%の値上がり益課税を支払わずに済むということは、法人の名前で買えば2割引きになるということですから、できる限り法人の名前で買いたいのですが、みなし役員報酬とされたり否認されたりすると元も子もなくなってしまうため、損金計上できるものは限られます。
【参考】
●マイクロ法人とイデコプラス①
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2473.html
●マイクロ法人とイデコプラス②
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2475.html
●イデコプラスへの道①
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2489.html
●イデコプラスへの道②
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2498.html#more
●イデコプラスへの道③
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2533.html
イデコをすると、掛金は全額所得控除の対象になりますが、課税所得がなければその恩恵を受けることはできません。
これに対し、イデコプラスは、掛金から1000円を差し引いた残額を法人の損金にすることができます。私のケースでは、月額2万3000円の掛金のうち2万2000円を損金に計上しているため、毎月2万2000円×20.315%=4469円も得をしていることになります。
自営業者 6万8000円
会社員 1万2000円~2万3000円
公務員 1万2000円
専業主婦 2万3000円
です。
今回の骨太方針でこれらの引き上げが決まりったわけですが、拠出限度額を自営業者の6万8000円に合わせてくれれば、損金計上がはかどりますね。
綺麗に増枠のレールが敷かれましたね。年末の税制改正大綱で具体化されるのでしょうか。
返信削除現在1万2千円枠の私も増枠歓迎です。iDeCoは受取時に課税されるので、枠をガッツリ引き上げても、「金持ち優遇」の批判が起きにくい気がします。
骨太方針で、NISAの増枠や日本株限定枠などは出ませんでしたね。
コメントありがとうございます。
返信削除>年末の税制改正大綱で具体化されるのでしょうか。
そうなりそうですね。
>NISAの増枠や日本株限定枠などは出ませんでしたね。
岸田総理にもうひと頑張りしてほしいところですが、岸田派を解散したことで急速に政治力を失いつつあることから、もうダメでしょうね。
企業型DCの利用ですが、少額のマッチング拠出の上限が上がることはありえるでしょうか?
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>少額のマッチング拠出の上限が上がることはありえるでしょうか?
全く分かりません。
我々にできることは、ただ祈ることだけです。