セゾン投信創業者である中野晴啓さんの下記記事を読みました。
●【投資のギモンQ&A】億単位の資産を持っている人も、新NISAをやったほうがいいですか?
https://diamond.jp/articles/-/342589
中野さんの回答は、次のとおりです。
これに対し、私の回答は次のとおりです。
1,課税口座で投資をしているのであれば、その一部を売却してでもNISA口座を最大限活用したほうがよい。具体的には、毎年360万円ずつの年初一括投資を繰り返して最速で生涯投資枠1800万円の枠を埋め、その後は死ぬまで放置すること。そうすれば、死んだ時点の時価相当額を基準として相続税はかかるが譲渡所得税はかからない。
2,課税口座で投資をしていなかったとしても、数億円の資産があるのであれば、そのうち1800万円を使ってNISA口座でインデックスファンドを買ってもよいのではないか。投資信託を買うよりも事業資金にあてたほうが儲かると思っても、事業で失敗したときのことを考えて1800万円程度は投資信託で確保しておいたほうがよい。
https://fujinkoron.jp/articles/-/11509
3,投資とは無関係なところで数億円の資産形成に成功してアーリーリタイアをした人は、NISA口座の生涯投資枠1800万円を最速で埋めることは当然として、総資産のうち、1年分の生活費は銀行口座、10年程度の生活費は個人向け国債変動10で保有し、残りは課税口座で時価総額比の株式インデックスファンドを買うのがよい。
総資産の全てが無リスク資産だと、円安とインフレのダブルパンチで減価するリスクがあるし、生活費で減り続ける資産を見ているだけでは折角のリタイア生活を楽しむことができなくなってしまう。現代日本はお金さえあれば誰でも最高水準の衣食住を実現できるという人類史上で初めてのパラダイスだから、お金が理由でこれらを満喫できないのはとても悲しい。投資でお金を増やして、増やしたお金で好きなものを好きなだけ買ったり食べたりすることが、ストレスなく楽しいリタイア生活を過ごす秘訣である。
3.についてですが、スタート時点の理屈はわかります。ただ翌年以降です。1年分の生活費と10年分の個人向け国債を常に保持するために毎年生活費1年分のリスク資産を売却して生活費に充てる、という考え方でいいのでしょうか。それともインデックスが上がった年は年末にそれを売り、下がった年は保有量(年数分)が減るにも関わらず、国債の方を売るなど、何らかのアクティブな方法で運用するべきなのでしょうか。
返信削除現代の株式投資は高速自動売買や異次元の金余りによりギャンブル性の強い鉄火場となっています。そんな燃え盛る炎に油を注ぐより、世界中で株式への税率を2倍に引き上げ適正な相場に戻すべきですね。そして、資産が1億円以上の人からは毎年5000万円ずつ徴収した方が公平な世の中になります。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>1年分の生活費と10年分の個人向け国債を常に保持するために毎年生活費1年分のリスク資産を売却して生活費に充てる、という考え方でいいのでしょうか。
基本的にはそう考えています。
基準価額が史上最高値を更新した時点で必要額を売却して無リスク資産の金額を戻すイメージです。
ただ、本当に10年分も無リスク資産が必要かと言われると過大(安心したいという気持ちの問題だけ)ですので、11月以降に史上最高値を更新していたら売却して1年分の生活費を回復し、更新していなかったら売却せずに翌年まで持ち越して史上最高値を更新したタイミングで売却するという緩い感じでよいのではないかと思っています。
>世界中で株式への税率を2倍に引き上げ適正な相場に戻すべきですね。そして、資産が1億円以上の人からは毎年5000万円ずつ徴収した方が公平な世の中になります。
こういう考えだと金持ちにはなれません。
みんなで一緒に金持ちになっていこうというのがインデックス投資家のマインドです。
話の本筋から離れますが、
返信削除> 総資産のうち、1年分の生活費は銀行口座、10年程度の生活費は個人向け国債変動10で保有し、残りは課税口座で時価総額比の株式インデックスファンドを買うのがよい
これってバケツ戦略と同じアプローチですね。さしずめ「1年分の銀行預金」が短期バケツ、「10年分の個人向け国債」が中期バケツ、残りの「インデックスファンド」が長期バケツ、といったところでしょうか。
本家のバケツ戦略では、株式市場が暴落しても7~10年あれば復調するだろうと見込んで「2年分の現金・預金」と「7年分のインフレ負けしない低リスク資産(債券など)」をバッファとして持つ構成を推奨しています。アメリカの理論なので、米国債という優良な低リスク資産を前提としています。
今の日本だと「インフレ負けしない低リスク資産」の選択肢が乏しいですよね。国内債券の金利はインフレ率よりも低いし、外国債券や貴金属はドル建てなので為替リスクが無視できないし……。
以下の新NISA用キャッシュ捻出基準、参考になります。毎回貴重な記事を掲載いただき、ありがとうございます。
返信削除ただ、本当に10年分も無リスク資産が必要かと言われると過大(安心したいという気持ちの問題だけ)ですので、11月以降に史上最高値を更新していたら売却して1年分の生活費を回復し、更新していなかったら売却せずに翌年まで持ち越して史上最高値を更新したタイミングで売却するという緩い感じでよいのではないかと思っています。
コメントありがとうございます。
返信削除>これってバケツ戦略と同じアプローチですね。
「バケツ戦略」、知らなかったのですが、検索するといろいろと出てきますね。
>今の日本だと「インフレ負けしない低リスク資産」の選択肢が乏しいですよね。
私が十分な生活費を確保したほうがよいと考えるのは、暴落時のパニック売りを防ぐお守りにするためです。
預貯金や個人向け国債変動10が円安やインフレに負けて実質的に減価してたとしても仕方がない(時価総額比の株式インデックスファンドのほうに頑張ってもらうしかない)と思っています。
>以下の新NISA用キャッシュ捻出基準、参考になります。
参考にしていただけて、よかったです。
億単位の資産を持っている人も。。。に投資詐欺ニュースを思い出します。億単位の事件もあったかな。それだけ持ってもまだ増やしたいのかと。千万円単位なら結構発生しています(年単位で見れば)し。
返信削除高齢者になって何故まだそんなに欲しい?と思わずには…。
だから何?って話ですが、家族も親が家でネット見てクリックカチッて、対策しようもありませんね。自分で用心してもらわないと。
コメントありがとうございます。
返信削除>高齢者になって何故まだそんなに欲しい?
不安だからでしょうね。
1億円あっても、毎年500万円ずつ使えば20年でなくなります。
私も一般的なサラリーマンですが、富裕層は預貯金でお金を死蔵するよりもバンバン投資して世の中にお金を出すべきだと思います。
返信削除無駄に税金で取るべきだとか(どうせその後自身に還付されることはないのに)、足を引っ張る事でしか公平を考えられない人が多くて悲しいです。
自身の勤める会社の資本が増えて利益の拡大がやりやすくなれば、自身にも利益がある事がなぜ理解できない人がいるのか、わからないですね。
コメントありがとうございます。
返信削除>富裕層は預貯金でお金を死蔵するよりもバンバン投資して世の中にお金を出すべきだと思います。
同感です。
みんながインデックス投資をして、みんなでリターンを分け合えばよいと思っています。
はじめまして。古い記事にコメント失礼します。
返信削除たわら男爵さんは個人資産のアセットのベストな資産比率をどう考えますか。多くの日本人は住宅ローンレバレッジで総資産の9割が不動産なのでは?という感じですよね。一方で、借金しないと買えないようなものは本来身の丈に合ってないという人(ちきりんとか)もいます。(私はリスク許容度が低いので、どちらかというと後者)
このサイトではマイホームに関する記事がほとんどない気がするのですが、特に東京でマイホームと有価証券投資とキャッシュや無リスク資産の関係をどう考えるべきか悩みます。
若く子供のいる世帯なら買うしか選択肢がないのかもしれませんが、ちょっと前まで5千万円台で売られてたようなぱっとしないマンションが1億と言われるとなかなかしんどいです。私なら億ションで住宅ローンに回すお金を新NISAに入れた方が良いのでは?と思ってしまいます。
いつか記事にして欲しいです。
コメントありがとうございます。
返信削除>東京でマイホームと有価証券投資とキャッシュや無リスク資産の関係をどう考えるべきか悩みます。
東京であれば賃貸物件が豊富ですので、賃貸一択だと思います。
持家と賃貸の優劣論争は無意味である
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-195.html
家を買うより、まずはつみたてNISA
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-692.html
住宅ローンorインデックス投資
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2120.html
ありがとうございます。すでに過去記事があったようで大変失礼しました。東京なら賃貸一択、地方なら現金一括で戸建、と理解しました。買わなくていいとわかって少しホッとしている自分がいます(笑)
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