インデックスファンド、軒並みゲロ下がり

インデックスファンドが軒並みゲロ下がりです。

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私は、たわら先進国株に集中投資しています。たわら先進国株の史上最高値は7月11日に記録した35653円でした。

これは株高と円安の相乗効果のおかげであり、円安トレンドは日本政府の数度の為替介入によっても変わることはありませんでした

円安（自国通貨安）は日本経済にとってプラスです。財務省は、7月3日、令和5年度の税収を発表しましたが、4年連続で過去最高を記録しました。円安が税収増に寄与していることは明らかです。

しかし、7月13日に状況が一変します。

「自国通貨安を許さない」とかねてから主張していたトランプ前大統領が狙撃されたのです。シークレットサービスに抱きかかえられながらも星条旗がたなびく蒼天に拳を力強く突き上げる奇跡の写真が配信されたことで、「もしトラ」（もしかするとトランプ）が「かくトラ」（確実にトランプ）になり、バイデン大統領が2期目の出馬辞退に追い込まれる事態になりました。

その結果、ドル安円高が一気に進行しました。

たわら先進国株も、7月25日には前日比－3.56％も下落し、7月11日の史上最高値からだと－7.96％の大幅下落です。

私も含み益が減って悲しいのですが、十分な無リスク資産を預金（auじぶん銀行、金利0.23％）と個人向け国債変動10（最新の発行条件は0.72％）で保有しているため、下落時にリスク資産を売却する必要がありません。

もし十分な無リスク資産がなければ、生活費のために下落時に売却しなければならず、もっと悲しい気持ちになったことでしょう（もっとも、十分な無リスク資産を保有する結果としてリスク資産にフルベットしていたならば得られたであろう利益を逃すことになりますが、安心してバイアンドホールドをするためのやむを得ない対価であると考えています）。

ご質問をいただきました。

来年のNISAで、たわら先進国株の一括購入（360万円分）を考えていたのですが、twitterなどで、今が買い時という声があります。
今すぐに特定口座で購入したのほうがいいでしょうか。（それほど慌てずに来年のNISAで購入したほうがいいでしょうか）
今年のNISAはたわら先進国株を一括購入してあります。

バンガード社の創業者であるジョン・C・ボーグルは「Stay The Course」（航路を守れ）という言葉を遺しました。

この意味は、「相場の状況に関わらず、最初に決めた投資計画を守って均等額積立投資を継続した人だけが資産形成に成功する」ということです。

NISA口座の年初一括投資は、360万円のスポット購入を年初に5回繰り返すことであり、均等額積立投資の一形態です。

これにより最速でNISAの恩恵（値上がり益が非課税）を享受すると同時に、年初一括投資後に暴落が発生したとしても次の年初一括投資で安く買えるので高値掴みを心配して買い控える必要がないというメリットがあります。

また、今回、2週間で－8％下落したわけですが、これから更に下落するかもしれないし、逆に下落はストップして7月11日の史上最高値を更新するかもしれません。

短期的な相場の値動きを確実に予測できる人はいませんし、もしいたとしても私やあなたがアクセスできるところにはいませんので、短期的な相場の値動きを予測して投資計画を変更すべきではありません。なぜなら、その予測が外れたときに投資計画を変更したことを後悔し、バイアンドホールドを続ける気力が減衰するからです。

というわけで、投資計画を変更して売買したくなったときには、

「Stay The Course」（航路を守れ）

というボーグルの遺言を思い出すべきです。