「楽天プラスシリーズ」の第1回運用報告書が開示されました。
楽天プラスシリーズは「eMAXIS Slim」シリーズよりも信託報酬が安いです。スリムシリーズは、より信託報酬が安いファンドが新規設定されても第1回運用報告書が開示されるまでは対抗値下げしないと宣言していますので、楽天プラスシリーズの第1回運用報告書の開示が待ち望まれていました。
全世界株 0.0561%(スリムは0.05775%)
S&P500 0.077%(スリムは0.09372%)
先進国株 0.088%(スリムは0.09889%)
日経225 0.132%(スリムは0.143%)※第1回運用報告書は開示前
※よろしければ、次の記事もご覧ください。
●「SBI欧州高配当株式(年4回決算型)」、売買手数料が驚きの高さ
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/09/sbi4.html
●楽天・オールカントリー株式
第1回運用期間は2023年10月27日から2024年7月16日(264日)のため、運用報告書の数字を1.386倍(運用報告書の記載に合わせて小数点4位を四捨五入して小数点第3位まで記載した。以下同じ)して1年(366日。2024年2月は閏年で29日)分に直す必要があります。
有価証券取引税 0.059×1.386=0.082%
その他費用 0.020×1.386=0.028%
小計 0.101×1.386=0.140%
【参考 スリムオルカン】
売買委託手数料 0.006%
有価証券取引税 0.019%
その他費用 0.030%
小計 0.055%
●楽天・S&P500
第1回運用期間は2023年10月27日から2024年7月16日(264日)のため、運用報告書の数字を1.386倍(運用報告書の記載に合わせて小数点4位を四捨五入して小数点第3位まで記載した。以下同じ)して1年(366日。2024年2月は閏年で29日)分に直す必要があります。
売買委託手数料 0.010×1.386=0.014%
有価証券取引税 0.000×1.386=0.000%
その他費用 0.007×1.386=0.010%
小計 0.017×1.386=0.024%
信託報酬0.077%+0.024%=0.101%
【参考 スリムS&P500】
売買委託手数料 0.002%
有価証券取引税 0.000%
その他費用 0.009%
小計 0.011%
●楽天・先進国株式(除く日本)
第1回運用期間は2023年12月22日から2024年7月16日(208日)のため、運用報告書の数字を1.760倍(運用報告書の記載に合わせて小数点4位を四捨五入して小数点第3位まで記載した。以下同じ)して1年(366日。2024年2月は閏年で29日)分に直す必要があります。
売買委託手数料 0.013×1.760=0.023%
有価証券取引税 0.052×1.760=0.092%
その他費用 0.016×1.760=0.028%
小計 0.081×1.760=0.143%
信託報酬0.088%+0.143%=0.231%
【参考 スリム先進国株】
売買委託手数料 0.002%
有価証券取引税 0.016%
その他費用 0.020%
小計 0.038%
信託報酬を含むトータルコストを比較してみます。
●全世界株
楽天 0.1961%
スリム 0.11275%
●S&P500
楽天 0.101%
スリム 0.10472%
●先進国株
楽天 0.231%
スリム 0.13689%
というわけで、全世界株と先進国株ではスリムが勝ちましたが、S&P500では負けてしまいました。
スリムS&P500は約束を守って対抗値下げをするのか、あるいは「知らぬ顔の(代田)秀雄」を決め込むのかが注目されます。
野村アセットのはじめてのnisa全世界 安いですね 人気が出ても良いと思うのですが
返信削除野村の方向の一つなんでしょうかね
男爵様
返信削除先日、総裁選についての質問をさせていただいた者です。
その節は、ご回答ありがとうございました。
さて、石破さんが新総裁になってしまいましたね。
今後、我々セミリタイア民が気をつけなければならないこと、対策できることがあればぜひご教示くださると幸いです。
コメントありがとうございます。
返信削除>野村アセットのはじめてのnisa全世界 安いですね 人気が出ても良いと思う
私も最初は期待しましたが、その後、野村アセットの社長が「超低コスト競争はもうしない」と明言しましたので、もうダメです。
>今後、我々セミリタイア民が気をつけなければならないこと、対策できることがあればぜひご教示くださると幸いです。
金融所得課税がどうなるかによりますね。
増税が決まったとき、含み益を増税前に利確したほうがよいのかどうかを判断しなければなりません。
楽天S&P500とスリムS&P500についてですが、最新の月報を見ると、楽天の方が現物株式ほぼ100%であるのに対し、スリムの方はは2%ほど先物を含む運用をしているようです。この事は両者にどの様な影響を与えるのでしょうか?
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>楽天の方が現物株式ほぼ100%であるのに対し、スリムの方はは2%ほど先物を含む運用をしている
楽天の月報2頁を見ると、マザーファンドの構成比率として先物3.0%と記載されています。
これに対し、スリムの月報を見ると先物1.5%と記載されていますが、運用報告書(全体版)11頁を見ると、マザーファンドの構成比率が99.8%と記載されていますので、先物1.5%はマザーファンドの構成比率であることが分かります。
先物を保有する意味は、解約等に備えてある程度の現金を準備しておかなければならないところ、そのまま現金で保有すると指数との乖離原因になるため、現金の一部を使ってレバレッジ取引で先物を買って「実質組入比率」を100%に持っていきたいわけです。
たわら先進国株の月報を見ると、2.2%の現金を保有しているのに先物2.3%を活用することで、実質組入比率を100.1%にしています。