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2024年12月10日火曜日

「SBI・SCHD」、初日に150億円を集める

米国ETFの「Schwab US Dividend Equity ETF」(SCHD)を買うだけファンドである「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」は、2024年12月20日に新規設定されますが、12月6日から当初募集期間がスタートしています。

12月6日の初日だけで150億2000万円を集めたとのことです。





※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●【正式発表】スリムS&P500、0.0814%(実質0.07713%)に信託報酬を引き下げ(2025.1.25~)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/12/sp50000814.html


ソースはこちら。

当社子会社のSBIアセットマネジメント株式会社(以下「SBIアセット」)が2024年12月6日より募集を開始しました公募投資信託「SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)」(愛称:S・ 米国高配当株式100)(以下「本ファンド」)につきまして、募集初日で150.2億円を超えるお申込みを頂きましたのでお知らせいたします。 本ファンドは、2024年12月20日に設定・運用を開始いたしますが、初日のお申込金額150.2億円 は、当初募集から人気を博した2023年9月22日設定の「SBI・iシェアーズ・インド株式インデック ス・ファンド」(愛称:サクっとインド株式の当初募集額50.8億円や、2023年12月12日設定の「SBI 日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の61.5億円をも大幅に上回るペースのお申込みをいただいております。
https://www.sbiglobalam.co.jp/release/pdf/prs241209_01.pdf



SCHDは日本の証券会社を通じて購入することができないため、米国ETFを買うだけファンドを通じて買うしかありません。
既に「楽天SCHD」(「楽天・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)」)が3か月前(2024.9.18)に新規設定されていますが、純資産額835億3000万円の超人気ファンドになっています。

12月20日に新規設定される「SBI・SCHD」は、楽天SCHDの成功を見て、二匹目のドジョウを狙う気満々で投入されたものと思われますが、当初募集期間の初日に150億円を集めたことからすると、その目論見は成功したと言えそうです。

「米国ETFを買うだけファンド」の代名詞と言えば2017年9月に新規設定された楽天VTI楽天VTですが、その信託報酬は「税抜0.12%+米国ETFの経費率」でした。人気がなく売れないと考えられていた米国株と全世界株の分野にブランド力抜群のVTIやVTを買うだけファンドを低コストで投入するという作戦で、米国株投資・全世界株投資を当たり前のものにした功績は極めて大きいと考えます。

※楽天VTIは「0.12%+0.04%=0.16%」、楽天VTは「0.12%+0.09%=0.21%」で登場しましたが、この当時の先進国株ファンドの信託報酬は、ニッセイ外国株が0.189%、iFree外国株とスリム先進国株が0.19%、たわら先進国株が0.20%でしたので、楽天VTIと楽天VTはコスト面でも競争力を持って登場したことが分かります。


しかし、楽天投信投資顧問は、楽天バンガードファンドシリーズを出した後は、競合ファンドが「低コスト競争」から「低コスト競争」でしのぎを削っている姿を横目に楽天プラスシリーズを投入するまで何も動きませんでした。楽天プラスシリーズの投入後も既存のファンドの信託報酬の引き下げはせず、米国ETFを買うだけファンドの信託報酬もずっと「税抜0.12%+米国ETFの経費率」のままで、楽天SCHDも同じ報酬体系を採用しています。
そのため、楽天SCHDの信託報酬は0.192%(税込0.132%+0.06%)であり、競合ファンドと比べると全く勝負にならないコスト水準ですが、投資先のSCHDの魅力のおかげで純資産額は849億4100万円に達しています。

これに対し、SBIアセットマネジメントは安さで勝負しようと考え、「米国ETFを買うだけファンド」の信託報酬を「税抜0.058%+米国ETFの経費率」にしています。
SBI・SCHDの信託報酬も0.1238%(税込0.0638%+0.06%)であり、スリムS&P500や楽天プラスS&P500の0.077%と比べると1.61倍であるものの、サブスク手数料0.0638%を支払ってSCHDを代わりに買ってもらうと考えれば、SCHDが欲しい人にとっては許容できる範囲内のコスト差と言えるでしょう。


さて、問題は、楽天SCHDの販売会社は楽天証券だけSBI・SCHDの販売会社はSBI証券だけという点です。
楽天証券をメインにしている人にとって、SBI・SCHDが欲しくても買えない(信託報酬差を我慢して楽天SCHDを買うしかない)ということになるわけですが、楽天プラスシリーズの販売会社が楽天証券だけであることからも、証券会社が集客のために魅力的なファンドを作る時代になりつつあるのかもしれません(正確に言うと、コスト面で顧客にとって極めて魅力的なファンドであるがゆえに販売会社にとっては魅力的ではなく、結果として専売品のようになってしまうということなのでしょうね)。


4 件のコメント:

  1. 質問があります。

    現在たわら先進国株を、以下の通り保有しています。

    保有時価総額850000円

    含み益+360000円

    保有総口数 
    240000口
    (わかりやすいように数字は少し丸めました)

    この内、含み益が100000円ほどになるように、今年中に売却したいのですが、具体的にどのように証券会社のウェブサイトで売却指示を出せば、大体含み益が100000円前後でうまく売却できるでしょうか。

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  2. コメントありがとうございます。

    >含み益が100000円ほどになるように、今年中に売却したい

    10万円÷36万円=27.78%
    85万円×27.78%=23万6130円

    24万円分を残し、61万円分を売却すれば、時価24万円(うち含み益10万円)になります。

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    1. お返事ありがとうございます。

      ごめんなさい、私の頭が悪くて腑に落ちないのですが、とにかく

      金額指定売却額のところに61万円

      と打ち込んで売れば、結果的に含み益が10万円になるということでしょうか。

      なんとなくもっと含み益が大きくなってしまいそうですが。。。

      よろしければ、より詳しい解説をいただけると幸いです。

      削除
  3. コメントありがとうございます。

    >なんとなくもっと含み益が大きくなってしまいそうです

    10万円の含み益を残したいのではなく、10万円の利益を確定させたいのであれば、24万円の売却注文を出してください。

    返信削除