日経新聞が、本日の朝刊7頁で、
●「オルカン」生みの親、退任 三菱UFJアセット代田常務
と報じています。
記事によると、代田さんは現在62歳、「eMAXIS Slim」シリーズの生みの親であり、同シリーズの運用会社(三菱アセット)の常務取締役であったが、4月1日をもって退任し、「特別業務顧問」に退くとのことです。
62歳というと退任には早いような気もしますが、三菱アセットでは従業員(非執行役員)の定年は60歳であり65歳まで再雇用が可能であるとのことですので、代田さんは常務取締役まで出世したからこそ今まで勤めることができていたのでしょうね。
代田さん(信州大学経済学部卒)の功績を考えればもっと出世してもよかったような気もしますが、三菱信託銀行の入行年次で1期下の横川さん(一橋大学経済学部卒)が常務→専務→副社長→社長へと昇進していますので、これ以上の処遇のしようがなかったのかもしれません。
なお、我々の世代の代田さんと言えば「だいたひかる」ですが、代田秀雄さんは「しろたひでお」さんで、「だいた」さんではありません。
代田さんは、記事が指摘するとおり我が国を代表するインデックスファンドシリーズを立ち上げ、「オルカン」を人口に膾炙させ、多くの日本人が「貯蓄から投資へ」と舵を切るきっかけになりました。その功績は極めて大きいものと言えます。
いまにして思えば、2月26日付けの下記レポートも、代田さんが最後のメッセージの趣旨で出されたものだったのかもしれません。
【参考】
●人生を変える長期投資
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2025/02/blog-post_27.html
代田さんの退任によって、対抗値下げをしない傾向を強めつつあるスリムシリーズはその傾向をより一層強めることになるものと思われますが、既にスリムシリーズの信託報酬は最低ラインまで下がりきっていますので、仮に今のままの信託報酬が続いたとしてもそれほどの実害はないでしょう。
男爵様恐れ入ります。日頃から記事楽しみにしております。今回クレカについてアドバイス頂きたく質問します。
返信削除クレカの一般カードとビジネスカードどちらをキープすべきかです。
私現在ウエル活の為、ポイ活で作成したカードが十数枚あります。2023年4月に退職して金融資産は1000万程ですが、新NISAの乗り換えと取り崩しで生活してます。会社員時代に父が亡くなった為、個人事業主として引き継いだ家賃収入が年90万円程あります。実態は無職なわけでこの属性で今後クレカ発行は難しそうです(2023年12月にPoneカードは審査通った)。
現在、不正利用も怖いためクレカ半数ぐらい解約するつもりですが、三井住友カードはNLゴールド(クレカ積立)、NL(死蔵)、ビジネスオーナーズ(死蔵)の3枚があります。当初はNLを解約するつもりでしたが、ビジネスカード残したほうが良いのか迷っており、ググッてもよくわかりません。セゾンカードでも似たような状況です。
不躾で申し訳ありません。可能ならアドバイスお願い致します。
同日付けの他の役員の退任後は「業務顧問」のところ、代田さんは「特別業務顧問」である点に、功労者としての処遇を感じます。
返信削除62歳での退任は残念ではあるが、一人に依存せず、早期に新陳代謝する(できる)大企業のゆとりも感じます。
後任の企画ライン長になる吉田研一氏は国際投信投資顧問時代から在籍という、生え抜きの星でもあります。
コメントありがとうございます。
返信削除>三井住友カードはNLゴールド(クレカ積立)、NL(死蔵)、ビジネスオーナーズ(死蔵)の3枚があります。
この3枚のうちどれかを解約するのであればNL一択です。NLゴールドがある以上、NLを保有する必要はないからです。
なお、どこでもそうですが、カードを解約すると同じクレカ会社で新たにカードを作りにくくなります。三井住友カードを今後作ることはないという確信がない限り解約しないほうがよいと思います。
>他の役員の退任後は「業務顧問」のところ、代田さんは「特別業務顧問」
この点は気づきませんでした。何か違いがあるのでしょうか?
>後任の企画ライン長になる吉田研一氏は国際投信投資顧問時代から在籍という、生え抜きの星でもあります。
代田さんと比べると、社内の発言力はかなり低下しそうですね。
たわら男爵様恐れ入ります。クレカの質問した者です。
返信削除回答頂きありがとうございます。
解約した会社のカードはつくりにくくなるは盲点でした。今までクレカは三井住友銀行のキャッシュカード兼のもの、ソフトバンクカードを解約したことがあるのみです。再検討してみます。
とても参考になりました。感謝致します。返信不要です。