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【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2025.2)

本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2025年8月12日火曜日

株価が最高水準の今、やるべきこと

明日からお盆休みです。

お盆休みには、「リスク資産を売却して無リスク資産を確保しておくべきか」を考えてみてください。


投信の基準価額の推移は、次のとおり。


●eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)7/11に史上最高値を更新
1/24 28060円
8/1 29103円(+3.72%)
8/12 28972円(+3.25%

●たわらノーロード先進国株式 7/16に史上最高値を更新
1/24 37188円
8/1 38135円(+2.55%)
8/12 37858円(+1.80

●eMAXIS Slim米国株式(S&P500)8/1に史上最高値を更新
1/24 34638円
8/1 34806円(+0.49%)
8/12 34461円(-0.51%

【参考】
●eMAXIS Slim先進国株式(含む日本)〈オール先進国〉 7/15に史上最高値を更新
1/24 10695円
8/1 10990円(+2.76%)
8/12  10940円(+2.29%


1月24日に史上最高値を更新したものの、その後の半年間は株価が低迷し、再び史上最高値を更新するまで半年ほどかかりました。

株価は、「新興国株日本先進国株米国株」の順で上昇しています。先進国株までは依然として1月に記録した史上最高値を上回っているものの、最下位の米国株だけは1月に記録した史上最高値をなかなか超えず、上回ったのは8月1日の1日だけでした。

とはいえ、円ベースで振るわない米国株も、ドルベースでは2月に記録した史上最高値(ドルベースでは2月にも史上最高値を更新しています)よりも高値水準にあります。


米国株に偏重している人を除き、多くの人は保有資産が最高水準にあり、含み益を眺めてニヤニヤが止まらない状況でしょう。

しかし、相場は長期的には右肩上がりであるものの、短期的には上がったり下がったりを繰り返すものです。その中には、10%の急落にとどまる下げもあれば、20~30%を超える暴落といえる下げもあります。投信を売却するのであれば、株価が下がっている時ではなく上がっている時にしたほうが得ですから、株価が下がっている時に売却をしなくて済むように、十分な無リスク資産を確保しておく必要があります。


私は、仕事を既にリタイアしており、定期的な収入源はありません。そのため、生活費は無リスク資産を取り崩して賄っていますが、株価低迷期に無リスク資産がなくなると、生活費のために投信を売却しなければならなくなって悲しい思いをすることになります。そのため、リタイアするのであれば5~10年程度の生活費を無リスク資産として確保し、投信の基準価額が史上最高値を更新中の好調時には生活費で減った分を投信を売却して常に一定額の無リスク資産を確保し続け、生活費のために売りたくないタイミングでの投信の売却をしなくても済むように備えておくべきです。

とはいえ、株価が好調だと、一定額の無リスク資産を保有し続けることは機会損失に直結します。投信を買っていたならば得られたであろう含み益を逃してしまうからですが、多くの人は、得られたであろう利益を逃すことよりも、損を確定させてしまうことのほうをストレスに感じるものです。


インデックス投資の成功の秘訣は、「バイアンドホールドを続けること」に尽きます。均等額積立投資を継続し、絶対に売らないでいるだけでよいのですが、それを邪魔するのが株価上昇時のスケベ心株価低迷時のストレスです。

株価が最高水準の今、やるべきことは、保有する全てのリスク資産と無リスク資産を確認し、「少なくとも5~6年は投信を売らずに過ごせるだけの無リスク資産があるかどうか」を考えることです。


5 件のコメント:

  1. インデックス投資は長期保有が鉄則
    長期保有の為には十分な無リスク資産が必要

    上昇相場で必要以上に追加投入して無リスク資産を減らしている人はリスク資産を売って補充するのが適切
    又は積立額の減額や休止も一考に値する

    ガチホと長期保有は違う
    長期保有の為には一部売ることも大事

    ガチホ一択が最良の手段ではない
    天まで伸びる木はない

    FOMOが大勢を占めている今こそシートベルトが必要ですね

    返信削除
  2. 無リスク資産は日本国債を指しますか、Slim先進国債権はいかがですか
    既存の米国株を含む投信・ETF(VT、VEA、VTIなど)は残す一方、今後の積立は、米国株を含まない投信を検討していますが、楽天VXUSやSBI・V・先進国株式(除く米国)はいかがですか、規模的に不安でしょうか

    返信削除
  3. 男爵様

    いつも大変参考になる記事をありがとうございます。
    今回の内容も興味深く拝読いたしました。

    >5~10年程度の生活費を無リスク資産として確保し、投信の基準価額が史上最高値を更新中の好調時には生活費で減った分を投信を売却して常に一定額の無リスク資産を確保し続け

    このような方法は、いわゆる出口戦略の一つの方法ではと、はっとしました。一般的に定額売却や定率売却があるものと承知していますが、男爵様の方法の方が、十分な無リスク資産があれば、効率が良いように思います。
    一つお教えいただきたいのですが、そのような十分な無リスク資産の置き場所としては、単に銀行預金ではなく、1年以上解約しないことを前提とした国債がよいのでしょうか。何か間違えると、スケベ心が出てきそうです。
    よろしくお願いいたします。

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  4. 私は現役世代ですので、相場の上下で売却はせず、坦々と積立を継続していこうと思います。一定の現預金以外は投資済ですので、追加投資する余剰資金はないですが、余剰資金があるくらいなら計画的に投資すべきと考えております。

    返信削除
  5. コメントありがとうございます。

    >FOMOが大勢を占めている今こそシートベルトが必要ですね

    無リスク資産が十分でない状態で暴落相場に突入すると、大変なストレスになります。
    何事も安全運転が一番ですよね。

    >無リスク資産は日本国債を指しますか、Slim先進国債権はいかがですか

    国債を含む債券はリスク資産(=元本保証がないもの)です。
    なお、個人向け国債変動10は元本保証されているために無リスク資産に分類されます。

    >今後の積立は、米国株を含まない投信を検討していますが、楽天VXUSやSBI・V・先進国株式(除く米国)はいかがですか、規模的に不安でしょうか

    私ならば、既存のファンドや米国ETFは売却し、新興株が欲しければスリムオルカン、欲しくなければたわら先進国株を買います。
    数種類の投信を組み合わせてポートフォリオを自作するのであれば、年1回のリバランスが必須ですが、特に高齢になったときに管理できませんので、シンプルにしたほうがよいと思います。

    >一般的に定額売却や定率売却がある

    暴落時の売却は、普通の人には無理だと思います。私も自分ができるとは思えません。
    また、リタイアするのであれば、相当額の無リスク資産を用意しておくべきだと思っています。

    >単に銀行預金ではなく、1年以上解約しないことを前提とした国債がよいのでしょうか。

    個人向け国債変動10の適用利率(最新のもの)は0.97%であり、1年が経過すれば一部解約が自由にでき、数日で着金するため、無リスク資産の置き場所として最適だと考えています。

    >余剰資金があるくらいなら計画的に投資すべき

    余剰資金が投資資金という意味であればその通りです。
    インデックス投資において、タイミング投資はタイミングを逃す投資ですから、60等分して毎月の積立額に上乗せして均等額積立投資をすべきだと思います。

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