また、未成年者専用のNISAとしてジュニアNISAというものもありました。
ジュニアNISAは2016年1月1日にスタートしましたが、新NISAの導入を理由に2023年12月31日をもって廃止されました(既投資分は子供が18歳になるまで非課税で運用することができます)。
なお、新NISAの「つみたて投資枠」の対象年齢(18歳以上)を見直す形で「こどもNISA」(年間投資額120万円、生涯投資枠1800万円)の新設が現在、自民党の税制調査会で議論されています(金融庁・こども家庭庁の共同要望)。
新NISA(及び新NISAの「つみたて投資枠」を未成年者に開放する予定の「こどもNISA」)では非課税投資期間はなく、自分で売却しない限り生涯にわたって非課税運用を継続することができます。
しかし、旧NISAやジュニアNISAには非課税期間の定めがあります。そのまま何もしなければ非課税期間終了時に特定口座に自動払い出しされることになるわけですが、問題は、非課税期間が満了する前に手動で売却したほうがよいのかどうかということです。
楽天証券のトウシルの下記記事を読みました。
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/50734?page=1
上記記事の結論は、次のとおりです。
役に立たない山崎さんに代わって、ズバリ言うわよ!
1,つみたてNISA
非課税投資期間(20年)が満了するまで何もしてはいけません。
まさに「バイアンドフォーゲット」。
20年後、忘れた頃に特定口座に順次自動払い出しされますので、何もしないでその時まで忘れていてください。
上記記事は、次のとおり述べます。
旧つみたてNISAは年間40万円と投資枠が小さいため、「2025年の成長投資枠がまだ余っているし、ここにまとめちゃおうか」というのは理解できます。
「管理がややこしい」という意味がよく分かりませんが、つみたてNISAはとにかく20年放置して特定口座に自動払い出しされるのを待つだけであり、何も管理することはありません。
そもそも、つみたてNISAをやろうと思ったときに20年ずっと維持する覚悟で証券会社を選択したはずですから、今更じたばたするのではなく、覚悟を決め直して20年ずっと口座を維持してください。
2,一般NISA
新NISAの購入資金にしたい人は、非課税投資期間(5年)が満了する直前に売却すべきです。売却しなければ特定口座に自動払い出されることになりますが、そうなると特定口座で保有している投信の取得単価と混ざってしまうからです。
例:NISA口座と特定口座で同日に100万円ずつ買った投信が5年後に250万円になったケース(たわら先進国株は5年前の2.77倍になっています)
①NISA口座で全売却した場合 税金はゼロ
②特定口座に自動払い出しされた後に250万円の売却注文をした場合 税金は値上がり益75万円×20.315%=15万2362円
NISA口座で保有している投信を特定口座に自動払い出しされた後に売却すると、特定口座で同じ投信を保有していた場合、その投信に含み益があれば値上がり益課税がなされ、含み損があれば確定損を出してしまうことになります。
3,ジュニアNISA
私は、ジュニアNISAがスタートした2016年から2020年まで毎年80万円ずつ、たわら先進国株ないしスリム先進国株を購入しました。
400万円を投資したところ、1448万円に増えました(含み益が1048万円ではなく645万円なのは、ロールオーバーのたびに取得単価が洗い直され、ロールオーバー時の基準価額に変更されたからです)。
特定口座は、次のようになっています。920万円を投資したところ、2091万円に増えました。含み益は1171万円です。
新NISAは旧NISAと分断されており、旧NISA口座で購入した投信を新NISA口座にロールオーバーすることはできません。
そうすると、こどもNISAが新設されたとしても、ジュニアNISA口座で購入した投信をこどもNISA口座にロールオーバーすることはできるとは思えません。
かつて私は、NISA口座は毎年1本ずつワインを瓶詰めするようなものだ、とお伝えしました。ジュニアNISAでは、2016年、2017年、2018年、2019年、2020年に瓶詰された5本のワインがありました。
ジュニアNISAの非課税投資期間は5年のため、5年後にラベルが貼り直されます。2016年に瓶詰されたワインは2021年になると2021年のラベルが貼られて、2026年になると2026年のラベルが貼られて、というように子供が成人するまでラベルが貼り直されてジュニアNISA口座という貯蔵庫で保管されるはずでした(5年ごとのラベルの貼り直しの時点で子供が成人していたら、そのワインは瓶の状態でジュニアNISA口座から特定口座に出荷されることになります)。
しかし、新NISAの新設によってジュニアNISAが廃止されることになり、ロールオーバー(瓶のラベルの貼り直し)もなくなり、継続管理勘定という樽に全てのワインの中身をぶち込んで子供が18歳になったらその樽の全てのワインを特定口座という別の樽にぶち込むことになったのです。
というわけで、私は今、とても困っています。
上の子はもう15歳。あと3年後に成人するためです。自分の口座であれば、特定口座で保有している投信を別の証券会社に移管して特定口座を空にし、その後に払い出された元ジュニアNISAの投信(特定口座に払い出された時点の基準価額が取得単価になるため、含み益はゼロで売却時の値上がり益課税もゼロ)を少しずつ売却して新NISAの購入原資にし、新NISAの生涯投資枠1800万円を埋めた後に戻しますが、子供が18歳になった時点で私は法定代理権を失ってしまいます。
※子供が成人した後に親が子供名義の証券口座を管理すると、借名口座(実質的な親の口座)とみなされ、子供に渡した時点で証券口座の全時価額に贈与税が課税されるリスクが発生します。
そのため、私は、子供が成人する前に法定代理権に基づき、資産管理会社に子供名義の銀行口座(みずほ銀行)と証券口座(マネックス証券)の管理を一任しようと考えていますが(成人した子供は資産管理会社の非常勤取締役にして、毎月の取締役会議事録に署名させる予定)、資産管理会社で管理する口座数が多いと税務署に問題視されるリスクが増えそうな気がしています。
というわけで、どうしようか迷っているものの、多分、360万円だけ売却してそれを新NISAの1年目の購入原資にし、残りは特定口座に自動移管させることになりそうです。
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期間満了後に特定口座と混じるのはつみたてNISAも同じでは?と思ったんですが、つみたてNISA満了時既に新NISA枠も埋めきっている人は売却の必要がなく放置で良い、新NISA買付け必要な人は年内売却ってことですね。
返信削除私は楽天証券で毎日15種100円積立を特定口座ではなくつみたてNISAでやっていました。管理はややこしくないんですが、早く整理したいと思いながら満期まで放置です。
いつも楽しく記事を拝見しています。年末からのSBI証券の「年初一括投資」(に準ずる投資方法)ですが、以下の昨年記事の日付を一年先送りして対応すればよろしいでしょうか? https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/12/nisa_31.html#more
返信削除いつも参考になるお話ありがとうございます。売却時期を同様に考えておりますが、来年の新NISA買付時期もあり12月のいつ頃売却するか決められているでしょうか?基準価額をみて検討していますか?教えていただければと思います。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>つみたてNISA満了時既に新NISA枠も埋めきっている人は売却の必要がなく放置で良い、新NISA買付け必要な人は年内売却ってことですね。
つみたてNISAの各投資枠が20年後の満期を迎える時点で新NISAの非課税投資枠が空いていたら、満期の直前で売却して新NISAの購入資金にするのが最適解になります。
しかし、今の時点でつみたてNISA口座で保有している投信を売却して新NISA口座で買い換えるのは何の意味もない行為であって、非課税投資枠が勿体ないです。
>私は楽天証券で毎日15種100円積立を特定口座ではなくつみたてNISAでやっていました。
これは悲しいですね。
>年末からのSBI証券の「年初一括投資」(に準ずる投資方法)ですが、以下の昨年記事の日付を一年先送りして対応すればよろしいでしょうか?
何日に注文すればよいかは、まだ検討していません。
>年の新NISA買付時期もあり12月のいつ頃売却するか決められているでしょうか?
私は、これを悩むのが嫌なので(正確には、自分に判断できる能力があるとは思っていないので)、つみたてNISAを選択しました。
以下の記述がありますが、NISA満了後の特定口座への払い出しで、課税口座における取得価額は非課税期間満了時の時価に変わるので、満了前に売却しなくてもよいのではないでしょうか?
返信削除私の認識違いでしょうか?
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一般NISA
新NISAの購入資金にしたい人は、非課税投資期間(5年)が満了する直前に売却すべきです。売却しなければ特定口座に自動払い出されることになりますが、そうなると特定口座で保有している投信の取得単価と混ざってしまうからです。
コメントありがとうございます。
返信削除>NISA満了後の特定口座への払い出しで、課税口座における取得価額は非課税期間満了時の時価に変わるので、満了前に売却しなくてもよい
NISA口座内で売却すると税金はかかりません。
しかし、特定口座に自動移管後に売却すると、元々特定口座で保有していた投信の取得単価と混ざってしまいます。
つまり、特定口座に移管後は、元NISA口座で保有していた投信だけを売却することができないため、元々特定口座で保有していた投信に含み益があると譲渡所得税を支払うことになります。
本文に記載した例(下記に貼り付けます)をご確認ください。
例:NISA口座と特定口座で同日に100万円ずつ買った投信が5年後に250万円になったケース(たわら先進国株は5年前の2.77倍になっています)
①NISA口座で全売却した場合 税金はゼロ
②特定口座に自動払い出しされた後に250万円の売却注文をした場合 税金は値上がり益75万円×20.315%=15万2362円
いつも有益な情報ありがとうございます。この問題については私も混乱していたのですが、実際に計算してみました。
削除まず男爵が仰る内容は以下のように理解しました。
①5年前に特定口座で100万円×1口、旧NISA口座で100万円×1口、同じ投信を購入し、5年後年末に評価額が250万円に値上がり。年末年始は価格変動がないと仮定。
②年明けに旧NISA口座の投信が特定口座に移管される際、この投信の平均取得単価は100万円ではなく250万円扱いで移管される。一方で特定口座分の平均取得単価は100万円のまま。よって移管後の特定口座の平均取得単価は(250万円+100万円)/2口=175万円になる。
③含み益は(250万-175万)×2口=150万円。ここで年明けに旧NISA枠と見なす1口を売却すると、含み益75万×20% の税金がかかる。しかし年内の旧NISA時代に売却していれば税金はかからない。
なので、例えば「旧NISA枠の資産を売却して年明け以降にそのお金を他の用途に用いる場合」であれば(例:新NISA枠の投資に回す)、年内に売却した方が得、ということは分かりました。
上記のような理解で合ってますよね?
続きです。
削除しかし、旧NISA分を売却せず特定口座移管後もずっとホールドする予定ならばどうでしょうか(例:新NISAの資金は別途用意済みの場合など)。放置で問題ないのではないでしょうか?
放置の場合、年明けの特定口座は上記のように「平均取得単価175万円、2口、含み益150万円」になります。
仮に将来の全売却の際も評価額が250万円だったとしたら、かかる税金は「含み益150万円×20%」です。
旧NISA分を年内に売却して年明けに特定口座で同じ投信を同額分買い直す場合を考えてみます。年内に旧NISA分を売却することで250万円の現金を取得(非課税)、年明けに同額分を買い直す(250万円なので買えるのはちょうど1口)、その結果は「平均取得単価175万円、2口、含み益150万円」で同じになります。
まとめるとこの問題は「年明け以降に旧NISA分の資産をどう扱うかによって、年内売却すべきか否かが異なる」
・特定口座で同じ投信のままホールド予定→放置でよい
・他の用途に使用(新NISA枠での使用や、特定口座で他の投信を買う場合など)→年内売却の方がよい
と理解したのですが、合っていますでしょうか?
コメントありがとうございます。
返信削除>上記のような理解で合ってますよね?
はい。
>旧NISA分を売却せず特定口座移管後もずっとホールドする予定ならばどうでしょうか
何もせず、特定口座に自動移管でよいと思います。
NISA口座で売却したほうがよいのは、「新NISAの購入資金にしたい人」です。
正確には、①特定口座でNISA口座と同じファンドを保有しており、かつ②NISA口座で保有しているファンドの売却金を使いたい場合ということになります。