iDeCo(イデコ)を運用する国民年金基金連合会(理事長は日銀、常務理事は厚労省の天下り)は、2027年1月26日の口座振替分から拠出手数料を月額105円から120円に増額する旨を発表しました。
14%の値上げです。
※よろしければ、次の記事もご覧ください。
●SBI&ステートストリート、「オルカン」より低コストな投信をリリース
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2026/05/sbi.html
リリースが出ています。
https://www.ideco-koushiki.jp/library/pdf/leaflet202604.pdf
14%の値上げと言うけど105円から120円だからたった15円じゃね?などと思った人は騙されています。
iDeCoの加入者は390万人(2026.2)ですので、国民年金基金連合会は、月額5850万円、年額7億0200万円の手数料収入を継続的に得ることになります。
また、これまでは掛金の拠出月に限定されていましたが、2027年1月口座振替分以降は掛金の拠出月に限定されません。つまり、年1回、12か月分をまとめて拠出している人の手数料は105円から1440円(13.7倍)になるということです。
日経新聞(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA28CF90Y6A420C2000000/)によれば、年1回、12か月分をまとめて拠出している人は加入者390万人のうち4万人ほどだそうです。国民年金基金連合会は、これだけで年5340万円の手数料収入を得ることになります。
国民年金基金連合会のリリースによれば、手数料の値上げは「物価・人件費の上昇」のためということです。
ちなみに、日銀から天下った理事長の報酬は年2043万6890円(+退職時には退職金として在職月額×28万1680円が支給されるので実質的な年俸は2381万7050円)、厚労省から天下った常務理事の報酬は年1730万8380円(+退職時には退職金として在職月額×23万8560円が支給されるので実質的な年俸は2017万1100円)です。
つまり、トップの2人(どちらも天下り)の人件費だけで年4398万8150円がかかっているということになります。
痺れますね。
iDeCoの1人あたり平均残高は155万円だそうで、この天下り機関への上納金は年0.085%とオルカンの信託報酬を上回ります。
返信削除この天下り機関の最大の問題は行方不明とされる自動移換者が138万人に上ること。制度発足時からずっと問題になっているのに、実質ほったらかし。自動移換者の月額手数料は本年4月より52円→98円に大幅値上げされており天下り役人共はウハウハです。控え目に言ってこの機関はクソです。
日経電子版の記事に竹川美奈子氏がコメントしていますが、「個人型年金規約策定委員会」(第63回 2026年3月5日開催)で事務局が手数料値上げの事情を延々と書き上げています。
返信削除https://www.ideco-koushiki.jp/library/pdf/63_Documen_20260305.pdf
「世の中の物価全体(CPI)が上昇しているのだから当然手数料も引き上げる」という理屈で、競争原理の働かない組織の典型例でした。
費目ごとの増減分析の中で「加入者増による費用増加」を多数掲げているが、加入者が増えたのなら手数料収入だって増えているわけです。それを上回る費用増加の説明が必要です。この説明で値上げを承認してしまう委員会のザルさ加減が残念すぎます。
いつも興味深く拝見しております。
返信削除たわら男爵様の意見を伺いたく。
当方、33歳で都内に中古マンションを購入することとなり、ペアローンで9000万円ほどを住宅ローンで借りるつもりです。
当初、SBI新生銀行が変動金利0.59%だったので契約予定でしたが、5月1日より0.99%に金利が上がったため悩んでいます。
かつてみずほプレミアム倶楽部ではローン手数料無料(200万円ほど)だったので、金利が横並びの今そちらも魅力的かと思ったところ、今はそのサービスがないようです。
固定金利は3%超のため、眼中にありません。
仮にたわら男爵様が私の立場として、どのように住宅ローンを組まれますか?ちなみに物件は都内駅近3LDKで築浅、相場より安く買える機会のため、購入が前提です。
いつもブログを拝見し、勉強させていただいております。
返信削除私は40代独身女性で、節約やポイ活が趣味です。資産運用については、つみたてNISA開始当初から満額を年初一括で投資し、余剰資金は特定口座で複数のクレカ積立を行っています。
これまでiDeCoは何となく敬遠していたのですが、今年4月に大手企業へ転職し、選択型DC(企業型DC)に信託報酬0.09889%の「野村外国株式インデックスファンド(MSCI-KOKUSAI)」があったため、加入することにしました(ラインナップはアクティブ中心でしたが、この1本だけインデックスファンドがありました)。
企業型DCは月2万円まで給与天引きで拠出可能で、さらにiDeCoでも月7,000円(※今年12月の制度改正後は月2万円)まで併用できるようです。そのため、今後は余剰資金のクレカ積立をiDeCoへ切り替えるか、特定口座を取り崩しながらiDeCoを積み立てるか検討していましたが、今回の記事で手数料の値上げに触れられており、少し迷いが出てきました。
男爵様でしたら、クレカ積立とiDeCo、どちらを優先されますか?
また過去の記事でiDeCo口座はSBI証券でスリム先進国株を買われていると拝見しましたが、これからiDeCo口座を開設するなら、ポイントのつく松井証券の先進国株から選ぶのがベストでしょうか?(NISAはSBI証券で、ほかに楽天証券とマネックス証券を利用しています)
これまではリターン重視で米国株100%の投資信託のみで資産運用してきたのですが、企業型DCでは先進国株になるため、iDeCoも先進国株や全世界株にするべきか、それともリスク分散の観点で債券やゴールドを組み入れるべきか悩んでいます。
さらに、転職先には持株会制度があり、拠出額に対して会社が10%上乗せして買い付けしてくれます。
このような条件であれば、男爵様は持株会に加入されますか?
それとも、持株会より特定口座での積立を優先した方が合理的でしょうか。
もし可能であれば、持株会についてもご意見や記事にしていただけると大変嬉しいです。
今後とも更新を楽しみにしております。
コメントありがとうございます。
返信削除>行方不明とされる自動移換者が138万人に上る
これは知りませんでしたが、自分で移管手続をしないと現金化されて国民年金基金連合会が管理するところとなり、毎月、手数料が徴収され続けることになるというわけですね。
自動移管になったときは、その直後に通知がなされ、その後も1年に1回の頻度で通知がされるということですので、それを無視して何もしない人が不利益を被るのは自業自得だと思います。
>加入者が増えたのなら手数料収入だって増えているわけです。それを上回る費用増加の説明が必要です。
加入者1人当たりの管理コスト(加入者がどれだけ増えれば今の手数料でペイするか)を分かりやすく説明してほしいですよね。
>SBI新生銀行が変動金利0.59%だったので契約予定でしたが、5月1日より0.99%に金利が上がったため悩んでいます。
今後も金利が上昇したときに果たしてローンを払い続けることができるのかどうかを考えると、9000万円は大変だと感じました。
金利上昇リスクのほか、中古マンションを買った時のリスクとして、以下のものがすぐに思い浮かびました。
1,上下左右の住民に困った人がいると(今いなくても将来の入居者が困った人かもしれない)、賃貸と違って逃げられない。
2,老朽化、地震等で修繕が必要になっても、入居者の中に金を負担できない人がいると、どうすることもできない。
3,勤務先が全国に支店等があると、自宅の購入が転勤の辞令発令のきっかけになる可能性がある(ローンがあると気軽に辞められないため)。
4,生活スタイルの変化によって今の間取りで過不足が発生したときでも転居できない。
5,妻の収入を前提としたペアローンだと、出産や育児で妻の収入が激減したときに困るし、離婚したときに更に困る。
というわけで、私ならば、33歳で9000万円のローンは組みません。
>男爵様でしたら、クレカ積立とiDeCo、どちらを優先されますか?
イデコは足抜けできないため、イデコをやるのが絶対に得か(受取時の課税状況を含めて)を考えて、絶対に得だと確信できたらやってください。なお、私ならば、クレカ積立は続けて、お金が足りなければ特定口座で保有している投信を一部売却してイデコに買い換えます。
>これからiDeCo口座を開設するなら、ポイントのつく松井証券の先進国株から選ぶのがベストでしょうか?(NISAはSBI証券で、ほかに楽天証券とマネックス証券を利用しています)
イデコは証券口座の変更が非常に面倒ですので、メインの証券会社でやるべきです。
私は、NISA口座がSBI証券にあるため、仮に今からイデコをするとしてもSBI証券にします。
>これまではリターン重視で米国株100%の投資信託のみで資産運用してきたのですが、企業型DCでは先進国株になるため、iDeCoも先進国株や全世界株にするべきか、それともリスク分散の観点で債券やゴールドを組み入れるべきか悩んでいます。
SBI証券でイデコ口座を開設するのであれば、私ならばスリム先進国株を買います。なお、スリムオルカンは買えません。
また、私は、リスク分散がしたければ、預貯金や個人向け国債で減らすべきだと思っています。
>転職先には持株会制度があり、拠出額に対して会社が10%上乗せして買い付けしてくれます。
会社が破綻したとき、給与収入を失うばかりか持株の価値も失うというダブルパンチを受けますので、私ならばやりません。
ヤマゲン先生は、売却できる単位になったらその都度売却するのがお得だと言っていますが、それをやると社内で悪く言われますので、私ならばそもそも持株会はやりません。
https://www.youtube.com/watch?v=Nu5ptMZI808
厚生労働省年金局が所管の国民年金基金連合会 総職員数100人ほどの組織です 当たり前ですが全ての業務は民間下請けがやってます
返信削除iDeCoと言う仕組みなんて民間の金融業界を潤わせるため国が税制でバックアップしているだけのえげつない制度でしかないですよね
はっきり言えば かつて″消えた年金問題″を引き起こした「旧社会保険庁」の非効率で腐敗した構造が、iDeCoという現代的な皮を被って、より巧妙に「民間への利益誘導と官のポスト確保」を両立させている 公的組織の不透明な運用そのものですよね
今回の値上げ分 NTTデータ、日本レコード・キーピング・ネットワークへの支払いに充てるとかですが 結局 癒着をより強固にする為です
我々は支配された奴隷でしかない それから逃れるには 偏差値80 の頭脳が必要なんですよ そうすれば 生涯収入100億も可能なんですから 資産運用の必要も無いのです
>というわけで、私ならば、33歳で9000万円>のローンは組みません。
返信削除ご回答ありがとうございました。共働き都内公務員、かつ同マンションの別部屋を現在は家賃35万円で借りており、今回は最上階角部屋の条件で買えるので購入する予定です。2年の更新のたびに家賃が5%ずつ上昇する契約なので、ローン組んだ方が安い状況は特殊かもしれません。
男爵様のご意見、非常に参考になりました!
返信削除出口戦略の課税については、「一時金MAX+年金」かなと漠然と考えておりましたが、特定口座での積立やスポット購入を継続するくらいなら、iDeCoを優先させるべきでしょうか?
NISAは年初一括、クレカ積立も基本はほったらかし投資なので、iDeCoでも口座変更はやらないかなと思っています。
NISAとiDeCoの証券会社を一つにまとめるメリットがログインの手間程度であれば、松井証券の利用も検討しておりますが、証券会社を分けることによる具体的なデメリットはございますか?
ご紹介いただいたヤマゲン先生のYouTubeは、コメント欄含めて大変有意義でした。
持株会の売却で「社内で悪く言われる」という部分がかなり気にかかりますが、従業員数万人規模の会社なので、自分の売却が上司に知られるのかよく確認して検討したいと思います。
コメントありがとうございます。
返信削除>当たり前ですが全ての業務は民間下請けがやってます
業務委託費が急増(令和元年7億3500万円→令和6年17億4300万円、2.37倍)していますね。
全ての手続が書面の郵送を強制し、郵送された書面を事務処理センターで手入力しているため、書面が増えると業務委託費が増えるという、実にしょうもない事態になっています。
ようやく徐々にオンラインでの手続ができるようにするようですが、手数料を値上げするにしても内部の無駄を改善し尽くした後にしてほしいものです。
>共働き都内公務員、かつ同マンションの別部屋を現在は家賃35万円で借りており、今回は最上階角部屋の条件で買えるので購入する予定です。2年の更新のたびに家賃が5%ずつ上昇する契約
購入を決めた理由は、毎月35万円ずつ家賃を払うよりも毎月25万円ずつローンを払えば35年で自分のものにしたほうがよいと思ったからだと思うのですが、上下左右の住民の生活状況、管理組合の稼働状況、修繕積立金の支払状況、不測の事態(手抜き工事、老朽化、火事、地震など)が発生したときに他の居住者は金銭的に対応できるのかなど、要するに、自分ではコントロールできない要素が多すぎるため、私はマンションの購入には魅力を感じません。
とはいえ、これらのリスクについては既に十分に検討した上で購入を決断されたわけでしょうから、幸せなマイホーム生活になることを祈念します。
>特定口座での積立やスポット購入を継続するくらいなら、iDeCoを優先させるべきでしょうか?
iDeCoは、所得税の高い現役時の所得を減らし、所得税の安いリタイア時に課税時期を延期する制度ですので、やった方が得なのかどうか、やるとして毎月いくらにするのか得なのかは、それぞれによって異なります。
私は、イデコプラスの上限(毎月2万3000円)を掛けていますが、全額を一時金として受け取ったとしても退職所得控除で大半が非課税になるだろうと思っているからです。
しかし、今回、上限が2万3000円から6万2000円に増えたので、掛金を増額しようと思えばできるのですが、退職所得控除を超えそうなため、決断できずにいます。
>証券会社を分けることによる具体的なデメリットはございますか?
私は全てをSBI証券にしていますが、iDeCoを含めて1個のアプリで資産状況を把握することができ、とても便利です。
ポイント付与がいつまで続くか分からないこと、iDeCoの残高×0.05%のポイントはたかが知れていることを考えると、私が仮にこれからiDeCoをやるとしてもポイントが付く松井証券ではなくSBI証券にします。
>従業員数万人規模の会社なので、自分の売却が上司に知られるのかよく確認して検討したい
実際に引き出している人を探し、ランチでも奢って事情を聞いてからのほうがよいと思います。
>しかし、今回、上限が2万3000円から6万2000円に増えたので、掛金を増額しようと思えばできるのですが、退職所得控除を超えそうなため、決断できずにいます。
削除私は会社でDB年金で現在は2万円上限でideco掛け金を拠出しています。男爵様の方針は気になりますので、増額する際には記事にしていただけると幸いです。
以前男爵は、個人開業届出すなら著述業がおすすめとおっしゃっていたような記憶がありますが、ポッドキャストなどで音声配信するのも「著述業」の範囲内と考えていいと思いますか。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>ポッドキャストなどで音声配信するのも「著述業」の範囲内と考えていいと思いますか。
「7271著述家業」とは「個人で詩歌、小説などの文芸作品の創作、文芸批評、評論などの専門的なサービスを提供する事業所をいう。」と定義されていますので、ポットキャスト配信は含まれないと思います。
分かりやすく「音声動画配信業」にしたらどうでしょうか。
企業DCでは特にこういった手数料は出てこないので全ツッパしていますがここまで結論ありきの進め方をされるとなんだか不安になってきますね
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>ここまで結論ありきの進め方をされるとなんだか不安になってきますね
ずっと凍結されたままで絶対に廃止されない特別法人税(年率1.173%)も、何かのきっかけで簡単に復活しそうな気がしています。
そうなんですよ、特別法人税。凍結されたのが1999年でその時の10年国債金利は1%台後半。生保の企業年金の一般勘定予定利率がどんどん落ちていき、企業年金の運用難が理由でした。現在国債金利も上昇し、株価も絶好調ですから財務省は復活させたいでしょうね。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>男爵様の方針は気になりますので、増額する際には記事にしていただけると幸いです。
分かりました。
>財務省は復活させたいでしょうね。
我々にできることは祈ることだけです。