SBIとステート・ストリート社(世界第4位の運用会社)は、2026年5月に共同出資して運用会社を設立し、「オルカン」よりも低コストな投信をリリースします。
ソースは、日経速報ニュース(2026/04/30 19:47)です。「日経テレコン21」(楽天証券の口座を持っている人であれば誰でも無料で利用可能)で全文を読むことができます。
上記記事の概要をまとめると、次のとおり。
1,SBIホールディングスとステート・ストリート・インベストメント・マネジメントは、2026年5月、共同出資して運用会社を設立する。
2,新会社では、SBIが営業、ステート・ストリートが運用を担当する。
3,新会社では、投信やETFを国内最低水準の信託報酬で提供する。「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」(オルカン)にも対抗する。3年後に数兆円の運用資産残高を目指す。
4,コスト削減は、
①世界第4位を誇るステート・ストリートの運用資産にタダ乗りすること
②信託銀行(カストディー)業務をステート・ストリートに委託すること
で実現する。
今は、インデックス投資と言えば誰でも「オルカン」と答えるほど、「オルカン」一強の時代です。
健全なコスト競争がこれからも続くためにも「オルカン」一強は好ましくないものの、
スリムオルカン 11兆3052億円
楽天全世界株 8428億円
楽天プラス・オールカントリー 8082億円
SBI全世界株(雪だるま)3929億円
たわら全世界株 2905億円
はじめてのNISA全世界株 1447億円
という厳しい状況です。
楽天プラス・オールカントリーの販売会社は楽天証券だけですが、楽天証券1社だけで純資産額8082億円を叩き出しています。その最大の理由は、楽天証券が露骨なポイント優遇策をしているからです。
新会社の新ファンドも、おそらくSBI証券が露骨なポイント優遇策を打ち出すと思われます。とはいえ、楽天証券が楽天プラス・オールカントリーに付与するポイントは0.017%であり、SBI証券がスリムオルカンに付与しているポイントは0.0175%ですので、SBI証券が新ファンドにポイント優遇策をするとしてもスリムオルカンから乗り換えを促せるほどのポイントを付与できるとは思えません。
新ファンドがスリムオルカンからシェアを奪うためには、①ブランド力、②より低コストを武器にするしかありません。
しかし、スリムオルカンは既に絶大なブランド力を手にしてしまっていますし、より低コストと言ってもスリムオルカン自体が既に超超低コスト水準にあるために値下げ余地は限られます。そして、前述のとおり露骨なポイント優遇策の余地も限られます。
このような制約の中で、新ファンドがどのような手法でスリムオルカンからシェアを奪うのかは分からないのですが、やるからにはきっと勝算があるのでしょう。それを楽しみに待ちたいと思います。
楽天プラスのように、優遇策をゴリ押しするのでしょう。
返信削除そのためには、スリムオルカン等、既存ファンドへのポイント付与の改悪(減額)もあると思います。
既にSBIは、雪だるまシリーズ、SBI・Vシリーズ、EXE-iシリーズ、サクっとシリーズなど多数のラインナップを抱えています。
これらを新ファンドへ併合してきたら凄いなと思うのですが、踏み込むでしょうか。北尾氏の豪腕に少し期待しています。
コメントありがとうございます。
返信削除>これらを新ファンドへ併合してきたら凄いなと思うのですが、踏み込むでしょうか。
コストに敏感な顧客は既に買い替えているでしょうから、統合すると報酬が減るだけになると判断しそうですね。
そういう意味でもslimシリーズは、画期的だと思います。他社の既存ファンド客は、置き去りにされますが、slimは持ったままで手数料低減が期待できますから。
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>他社の既存ファンド客は、置き去りにされますが、slimは持ったままで手数料低減が期待できます
三菱UFJアセットも、スリムでないファンドを買っている顧客を置き去りにしている点では同じです。