「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は、S&P500(米国の超大型株500種)をベンチマークとする我が国最大のファンドです。
インデックスファンドとしても最大ですが、アクティブファンドを含めた全てのファンドの中でも最大(ETFを含めると第8位)であり、2023年5月1日付けで純資産額が2兆円に到達しました。
【参考】●eMAXIS Slim米国株式(S&P500)、2兆円に到達
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/05/emaxis-slimsp5002.html
あれから3か月が経過しました。
スリム米国株は、2023年8月2日、純資産額2兆5000億円に到達しました。同日付けの純資産額は2兆5031億円です。
※よろしければ、次の記事もご覧ください。
●ヤマダネオバンク、ヤマダデンキ店頭で還元率20%、デビットカード決済で還元率5.5%(8/4~9/24)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/08/205584924.html時系列です。
2018年7月3日 新規設定
2022年2月10日 純資産額1兆円に到達
2023年5月1日 純資産額2兆円に到達
2023年8月2日 純資産額2兆5000億円に到達
純資産額ゼロから1兆円までは3年5か月かかったのに対し、純資産額1兆円から2兆円までは1年3か月しかかかっていません。
そして、純資産額2兆円から2兆5000億円まではわずか3か月です。
濁流のような勢いでお金が流れ込んでいることが分かります。
実際、スリム米国株の運用会社である三菱UFJ国際投信は2022年度の資金流入額ランキングで第1位であり、2位の野村アセットマネジメントに1兆円以上の差をつけています。
【参考】●株式投信の資金流入額1位は三菱UFJ国際投信
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/04/1ufj.html
スリムシリーズは、米国株、オールカントリー、先進国株の3枚看板ですが、純資産額はそれぞれ2兆5000億円、1兆3000億円、5000億円であり、大きな差があります。
スリム米国株は直近3か月で5000億円の純資産額が増加しましたが、増加した5000億円はスリム先進国株の純資産額と同額ですから、いかに多額かが分かりますね。
日経新聞(上記参考記事参照)によると、三菱UFJ国際投信の2022年度の資金流入額は1兆8424億円ですが、その65%はスリム米国株とスリムオールカントリーです。
しかし、スリムオールカントリーについては、今年に入って、
2023年4月26日 「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」
2023年7月10日 「はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」
という極めて強力なライバルファンドが登場し、その地位が脅かされつつあります。
というのは、スリムオールカントリーの信託報酬は0.1133%ですが、トレーサーズオールカントリーは0.08675%、はじめてのNISAオールカントリーは0.05775%という驚くべき安さだからです。
【参考】●【追記あり】Tracers MSCIオール・カントリー、実質的な信託報酬を税込0.08675%に引き下げ
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/08/tracers-msci008675.html
トレーサーズオールカントリーは、他社が運用会社負担にしている指数のライセンス料と法定書類の作成費用を顧客負担にしていることが嫌われて純資産額が伸びていませんが、はじめてのNISAオールカントリーには何も瑕疵がないため、新NISAの定番ファンドになることが強く期待されます。
これに対し、米国株の分野を見ると、スリム米国株のライバルファンドとして期待されたSBI・Vシリーズの2ファンド(VOO、VTIを買うだけファンド)はスリム米国株を脅かすには至っていません。
そのため、はじめてのNISAシリーズのS&P500ファンドである「はじめてのNISA・米国株式インデックス(S&P500)」が信託報酬を引き下げてスリム米国株のライバルファンドとなることが期待されますが、それもこれもはじめてのNISAオールカントリーの純資産額が激増してスリムオールカントリーから顧客を奪う事態になることが必須の前提条件となります。
というわけで、私は、はじめてのNISAオールカントリーの純資産額が激増し、超々低コスト競争が米国株の分野、ひいては先進国株の分野に波及することを期待しています。
ノムカンに乗り換えてしまうと、信託報酬は固定されますよね。オルカンならば一応将来のさらなる過激な信託報酬争いにも対応してくれる可能性もあり、その辺は微妙かなと思うのですが、どうでしょうか?
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>オルカンならば一応将来のさらなる過激な信託報酬争いにも対応してくれる可能性もあり、その辺は微妙かなと思う
はじめてのNISAオールカントリーは既に限界を突破しており、これを超える値下げ競争は考えなくてもよいと思っています。
信託報酬0.1%でも手数料としては納得いくレベルなので、購入済のオルカンを乗り換えることはしませんが、新規積立分はノムカンにしようかなと考えています。個人的な懸念点としては指数への追従性ですね... 手数料差以上に乖離が酷いと買いたくないので、1年様子を見るか悩んでいます。
返信削除カブコムでも買えます 野村のオルカン
返信削除盆前に20億ですかね どんどん増えてs&p500も 0.057 に下げてもらいたいですね
ふと思ったのですが、客がたくさん集まってから信託報酬を上げることはありえますか?
返信削除コメントありがとうございます。
返信削除>購入済のオルカンを乗り換えることはしませんが、新規積立分はノムカンにしようかなと考えています
それでよいと思います。
>1年様子を見るか悩んでいます。
私は、野村アセットマネジメントがコケるのであれば仕方がないと諦めがつきます(アセットマネジメントOneも同じです)。
しかし、ニッセイやスリムがコケたら腹が立ちます。
これはこれまでの実績で培ってきたブランド力の違いですので、新規設定直後から買うかどうかはコケたら腹が立つか立たないかで決めたらどうでしょうか。
>カブコムでも買えます
検索では引っ掛かりますが、まだ買えません。
野村アセットマネジメントの公式サイトでも販売会社は野村證券とSBI証券だけですので、ひょっとしたら月曜日に取扱いが開始になるのかもしれませんね。
>客がたくさん集まってから信託報酬を上げることはありえますか?
(三菱UFJ国際投信 代田常務取締役)
じつは信託報酬率は一度低くしてしまったら、高くすることって難しいんですよ。
もし上げることになったら、「不利益変更」として投資家の方に書面決議をしてもらって、3分の2以上賛成がないと、引き上げることはできないです。
https://r25.jp/article/1180402845355847062
>>カブコムでも買えます
削除購入ボタン 確認したんですが 申し訳ないです おそらく明日からなんでしょうね
コメントありがとうございます。
返信削除>おそらく明日からなんでしょうね
情報提供していただいたおかげで、カブコム証券での取扱いを楽しみに待つことができています(auPAYカード投資を変更する予定です)。