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2023年10月26日木曜日

楽天証券「楽天カード積立1%は変更しない」「新NISAシェア1位取りに行く」

2023年10月5日発売の「AERA Money 2023 秋冬号」に楽天証券の楠社長のインタビュー記事が掲載されていますが、その全文がネットで公開されています。


こちらです。

●楽天証券楠社長「楽天カード積立1%は変更しない」「新NISAシェア1位取りに行く」
https://dot.asahi.com/articles/-/202583?page=1






※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●tsumiki証券、売却したらポイント対象外(2024年4月1日~)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/10/tsumiki202441.html



楠社長の発言で、もっとも注目すべきは次の2点です。


全証券会社のつみたてNISAのシェアは楽天証券が55%でトップです。新NISAでも1位を取りに行きます
「(楽天カード投資の還元率は)変更しません。恒久的なものと思っていただいてかまわない
https://dot.asahi.com/articles/-/202583?page=3



楽天証券は、クレジットカード決済による投信積立サービスをいち早く導入しました。導入当初の還元率は1.0%でした。
私は、その当時、楽天証券がSBI証券を追い抜く武器になると考え、


●楽天カード投資がもたらすインデックス革命
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1012.html


と絶賛しました。

楽天証券は、楽天カード投資を武器に口座数を激増することに成功し、ついにSBI証券と並んだものの、なぜかSBI証券が三井住友カード投資を導入するタイミングで楽天カード投資の還元率を1.0%から0.2%に激減するという施策に踏み切りました。
楽天カード投資の還元率の引き下げは楽天キャッシュ投資を新設することとのバーターだったわけですが、客にとっては面倒極まりない改悪にほかなりませんでした。

※楽天証券にとっては、楽天キャッシュ決済で投信を購入されても決済手数料を負担せずに済むというメリットがあります。
楽天カードで楽天キャッシュ残高チャージをすると0.5%が還元されますが、それを負担するのは楽天Edy株式会社です。客がお得な方法で購入した楽天ギフトカードで楽天キャッシュ残高チャージをすると、楽天ギフトカードの販売店に手数料を支払わなければなりませんが、それを負担するのはやはり楽天Edy株式会社です。
【参考】
●投信積立、楽天キャッシュなら0.5%還元が継続可能な、そのカラクリ
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2509.html


楽天ギフトカードをお得な方法で購入できる人にとっては楽天キャッシュ決済による投信積立サービスの導入は朗報でした。
しかし、普通の人は「楽天ギフトカードをお得に購入する方法」など知りませんし、もし知っていたとしてもやりたいとは思いません。
そのため、楽天カード投資の還元率1.0%から0.2%への引き下げは単なる改悪にほかならず、多くの顧客が楽天証券から離れたものと思われます。

楽天証券としても顧客離れの発生は想定していたものの、おそらく想定をはるかに超える顧客離れが発生したことで衝撃を受けたのでしょう。2022年9月買付分から激減させた還元率0.2%を2023年6月買付分から0.5%に微増させました(なお、元々の還元率1.0%は年会費1万1000円の楽天プレミアムカードに限られます)。
【参考】
●楽天証券、楽天カード投資の還元率を0.2%→0.5%(ノーマル)、0.75%(ゴールド)、1.0%(プレミアム)、2.0%(ブラック)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/04/02050510.html



楽天証券が2023年6月買付分からリニュアールした楽天カード投資の還元率0.5%は、競合他社と比較すると最低水準です。
【参考】
●【入門講座④】証券会社は、クレカ投資と投信保有ポイントで選べ
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/03/blog-post_22.html


そのため、普通に考えれば廃止するという選択肢はあり得ず、継続するに決まっているのですが、無い袖は振れないため、全ては楽天モバイルの業績次第ということになりそうです。

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