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2023年10月14日土曜日

松井証券、自社分の信託報酬を実質ゼロに

日経速報ニュース(2023/10/13 04:30)の下記記事を読みました。


●松井証券、自社分の信託報酬を実質ゼロに
松井証券は11月1日から投資信託の信託報酬のうち、自社受け取り分を実質的にゼロにする。
販売手数料に加えて、信報も実質ゼロとなると、投信ビジネスの収益性は大きく低下するが、2024年に新NISA(少額投資非課税制度)のスタートを控え、「業界ナンバーワンの還元率」(マーケティング部の那須学課長)を訴求し、投資初心者や他の金融機関の顧客を取り込みたい考えだ。
現在対象外となっている販売上位の低コストインデックス投信も含めるとともに、原則として自社受け取り分の信託報酬(税抜き)の全額をポイント還元する戦略への変更を決めた。
ただし、ポイント還元の上限を1%としているため、販社受け取り分の信報が1%を超える例外的な商品は、信報が実質ゼロとはならない。






※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●eMAXIS Slim全米株式、わずか1か月で50億円に到達
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/10/emaxis-slim150.html


私は、松井証券の8月31日付けのリリースを見たとき、


還元率の一覧表を見ると、基本的な考え方は「税抜の販売会社報酬の全額をポイントバックする」というものです。
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/09/blog-post.html


と考えましたが、上記記事によればやはりそのようなスキームだったようです。


松井証券は、普通口座の金利が0.2%となる銀行サービス「MATSUI Bank」を今月からスタートしました。

金利0.2%はauじぶん銀行と同じ利率ですが、auじぶん銀行はクレジットカードやスマホ決済アプリを紐づけなければならないため、銀行口座を開設するだけで金利が0.2%になるのは魅力的です。
【参考】
●MATSUI Bank、口座開設で1000p
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/10/matsui-bank1000p.html


松井証券は、大正時代に創業した中堅の証券会社でしたが、松井道夫社長の時代にオンライン専業に転換しました。

しかし、その後に登場したSBI証券、楽天証券、マネックス証券に口座数と預り資産残高で追い抜かれ、更にはauカブコム証券にまで口座数で追い抜かれてしまいました。


●マネックス証券
口座数 223万口座
預り資産残高 7兆0182億円

●auカブコム証券
口座数 160万口座
預り資産残高 3兆3211億円

●松井証券
口座数 146万口座
預り資産残高 3兆6000億円



投信の販売会社報酬全額ポイントバック+マツイバンクによって、この苦しい現状を打破することができるのでしょうか。

SBI証券が投信保有ポイントを廃止しないように、松井証券には存在感を発揮して頑張ってもらいたいものです。


なお、我が家の子供名義の口座はマネックス証券とみずほ銀行ですが、もう一つずつ欲しい気持ちがあります。

私は、子供の成人後に備えて「投信をバイアンドホールドするだけの証券口座」を成人前に用意しておき、子供の成人前に親権に基づいて資産管理会社に証券口座と銀行口座の管理を委任し、子供の成人後も引き続き資産管理会社で管理するスキームを検討中です(子供は成人後に資産管理会社の非常勤取締役にして毎月開催する取締役会議事録に署名させる予定)。

子供が成人後に自分の証券口座が欲しいと言い出した時のことを考えると、メジャーなSBI証券よりもマイナーな松井証券のほうが良さそうな気がしてきました。



【2023.10.17追記】


と思ったものの、


1,投信保有ポイントをもらうには毎月エントリーが必須

2,マツイバンクは未成年者は作成できない


ことからやめました。


2 件のコメント:

  1. SBI証券が投信マイレージでポイント還元するように、
    証券会社が自社の取り分を無しにしてまで、還元するのは
    結果的に、その証券会社にメリットがあるのでしょうか?

    それらの出血大サービスは、一部の人に高コストのアクティブファンドを購入してもらって、ペイするものなのでしょうか?

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。

    >証券会社が自社の取り分を無しにしてまで、還元するのは
    結果的に、その証券会社にメリットがあるのでしょうか?

    投信のポイントバックで客を呼び込み、ゆくゆくは他のサービス(手数料がかかるもの)を利用してもらいたいのでしょうね。
    きちんと動いている口座数を増やして母数を大きくしないと、勝負したくてもスタートラインにすら立てないと考えているのだと思います。

    返信削除