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【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2024.3)

本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2024年1月24日水曜日

ニッセイ外国株式、12月に31億円の資金流出

ニッセイ外国株式に異変が発生しています。



まずはこちらをご覧ください。

2023年12月の1か月間の資金流出入額です。



●たわらノーロード先進国株式 +81億円
https://www.nikkei.com/nkd/fund/?fcode=4731B15C

●eMAXIS Slim先進国株式 +31億円
https://www.nikkei.com/nkd/fund/?fcode=03319172

●ニッセイ外国株式 -30億円
https://www.nikkei.com/nkd/fund/?fcode=2931113C



このように、ニッセイ外国株だけが資金流出しています。
具体的な金額が分かるグラフがないか色々と探したところ、灯台下暗し、SBI証券が各ファンドの詳細ページで5年分の月次資金流出入額のグラフを提供していました。しかも、金額も百万円単位で確認することができます。

SBI証券が提供しているグラフで、直近3か月間の資金流出入額を確認してみると、ニッセイ外国株は2か月連続で資金流出していました。


2023年10月
たわら先進国株 94億7500万円
スリム先進国株 78億0800万円
ニッセイ外国株 47億2900万円

2023年11月
たわら先進国株 74億5800万円
スリム先進国株 45億8400万円
ニッセイ外国株 -4億7900万円

2023年12月
たわら先進国株 81億9800万円
スリム先進国株 31億9200万円
ニッセイ外国株 -30億9500万円


コメント欄で情報提供いただいたので確認してみたのですが、ニッセイ外国株にとって非常にまずい事態です。

ニッセイ外国株は、インデックスファンドの超低コスト競争の先陣をきったファンドです。
投信ブロガーも熱烈に支持しており、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」(「FOY」)では上位にランクインし続けています(最新のFOY2023では第2位)。

とはいえ、純資産額は、


ニッセイ外国株 6211億8400万円
スリム先進国株 6148億3200万円
たわら先進国株 4543億5900万円


であり、現時点ではニッセイ外国株が最も多いのですが、常にトップを走り続けていたニッセイ外国株がスリム先進国株に追い越されようとしています。
また、ニッセイ外国株とスリム先進国株の二強の陰に隠れていたたわら先進国株が着実に二強との差を縮めつつあります。

スリムオルカンとスリムS&P500が新NISAの大波に乗ることに成功してウハウハであることを考えると、ニッセイ外国株の凋落が目立ちます。
【参考】
●スリムオルカンとスリムS&P500で、全投信の67.8%
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/01/sp500678.html



では、ニッセイ外国株はどうしたらよいのか?
それは、スリムシリーズの慢心を突くことしかありません。
【参考】
●eMAXIS Slim、「楽天プラス」や「SSGAライト」に対抗値下げせず
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/01/emaxis-slimssga.html


最安値を単独更新したSSGAライトシリーズの販売がスタートする2月下旬までにSSGAライトシリーズの信託報酬を下回る水準まで対抗値下げすることで最安値を単独更新し、元祖低コストインデックスファンドとしての底力を見せる。

ニッセイが生き残る道はそれしかないと考えます。


12 件のコメント:

  1. なぜここでニッセイ外国株式だけ流出超過なのかよく分かりません。新NISAへの乗り換え資金として売却されてしまったのでしょうか。
    老舗であるが故に、(旧)NISAよりも課税口座で持っていた人が多そうですし。

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  2. ニッセイなしなしシリーズのTOPIXと新興国株も売られてますね
    今まで特定口座のニッセイ外国株、TOPIX、新興国株でポートフォリオを組んでいた投資家が新NISA発足直前の年末に売却し年初一括投資でスリムオルカンに乗り換えたと想像されます
    楽天証券ユーザーは楽天オルカンにも流れたのでしょう
    ニッセイは売れ筋のオルカンやSP500をしっかりリリースできなかったツケを払わされた
    中国株を震源として新興国株が大崩しない限り、オルカン人気が陰ることはなさそう

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  3. ビジネス屋2024年1月24日 16:09

    私も実施したのですが、特定口座のスリム先進国株式ファンドを12月に売却して新NISAへの資金としてプールしました。ニッセイは、買う人が少なくて、売却の方が増えてしまったのかもしれませんね。なお私が新NISAで買っているのはオルカン

    返信削除
  4. いったい何があったんでしょうね
    新NISAへ乗り換えるだけならプラマイゼロでしょうに純減するってことは新NISAでオルカン買う原資にされちゃったんでしょうか

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  5. 記事にしていただきありがとうございました。

    ニッセイ資金流出は自分も含め、旧Nisaのオルカン移行でしょうね。

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  6. コメントありがとうございます。

    >新NISAへの乗り換え資金として売却されてしまったのでしょうか。
    >今まで特定口座のニッセイ外国株、TOPIX、新興国株でポートフォリオを組んでいた投資家が新NISA発足直前の年末に売却し年初一括投資でスリムオルカンに乗り換えた
    >ニッセイは、買う人が少なくて、売却の方が増えてしまった
    >新NISAでオルカン買う原資にされちゃったんでしょうか
    >旧Nisaのオルカン移行でしょうね

    インデックス投資の定番ファンドは、スリムオルカンが出る前は先進国株ファンドでしたので、ニッセイ外国株は先進国株ファンドの最大手だっただけに、ニッセイ外国株を売ってスリムオルカンを買う人が多かったのでしょうね。

    ニッセイやスリムの資金流入が減る一方、たわら先進国株が検討している理由は、販売チャンネルが多いことや、こだわりを持って買っている人が多い(こだわりがない人はニッセイやスリムを買う)からだと考えています。

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  7. なんでだろうと思ったけど、そういえば自分も普通NISAで買ったのロールオーバーできなかったから一旦売ったな。
    ここのコメント見て思い当たった。
    引き続き新NISAでも積み立ているのでニッセイさんには頑張ってほしい。

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  8. いつも楽しく読んでます。
    以前の記事でNISA口座の分配金コースは「再投資型」ではなく、「受取型」にすべきだと書かれていたと思いますが、この理由がよく分かりません。
    改めて解説して頂けると嬉しいです。
    (私の場合、これまで、特定口座やつみたてNISAでは、なんとなく「再投資型」で積み立てをしてきました。)
    なお、新NISAでは、つみたて投資枠・成長投資枠ともにスリム・オールカントリー1本で、5年で埋める予定です。

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  9. たわら先進国株が健闘している理由、このブログの影響が大なのではと愚考致します。(私もその1人です)

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  10. コメントありがとうございます。

    >そういえば自分も普通NISAで買ったのロールオーバーできなかったから一旦売った
    >引き続き新NISAでも積み立ているのでニッセイさんには頑張ってほしい

    ニッセイ外国株を売った後、別のファンドを買ってしまった人が結構いたのでしょうね。

    >以前の記事でNISA口座の分配金コースは「再投資型」ではなく、「受取型」にすべきだと書かれていたと思いますが、この理由がよく分かりません。

    再投資型にすると、再投資時にNISAの枠が消費されてしまうからです。
    NISAの枠を計画的に使いたいと考えている人にとっては、知らない間に枠が減っていたのでは困ります。

    >たわら先進国株が健闘している理由、このブログの影響が大なのではと愚考致します。(私もその1人です)

    ありがとうございます。これからも頑張ります。

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  11. ドビアンヌ2024年1月26日 15:27

    旧つみたてNISAにニッセイ残高ありますが、特定口座だったら迷わず売ってたわらにしましたね。

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  12. コメントありがとうございます。

    >旧つみたてNISAにニッセイ残高あります

    私も、つみたてNISA口座の2018年分と2019年分はスリム先進国株を買っています。

    取得金額は40万円×2年=80万円のところ、時価は188万9979円です。
    あと15年、長い付き合いになりそうです。

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