金融庁は、2024年2月6日、NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査結果を公表しました。
ソースはこちら。
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20240209.html
上記調査結果によると、NISAの口座数(2023年12月31日時点。速報値)は、
つみたてNISA 974万0571口座
ジュニアNISA 127万2445口座
ということです。
このうち、一般NISA口座とつみたてNISA口座は2024年1月1日に自動的に新NISA口座に切り替わったため、新NISAは2136万0056口座(一般NISA+つみたてNISA)でスタートしたことになります。
また、日経速報ニュース(2024/02/13 11:30)によると、ネット証券5社(SBI、楽天、マネックス、松井、auカブコム)、対面中心の大手証券5社(野村、SMBC日興、大和、みずほ、三菱UFJモルガン)の10社から聞き取ったところ、新NISA口座を通じた購入額は1兆8431億円だったということです。
つみたてNISA(2018年~2023年)の総買付額が4兆5820億円(速報値)、ジュニアNISA(2016年~2023年)の総買付額が1兆2607億円(速報値)であることからすれば、2024年1月の新NISA口座での買付額1兆8431億円がいかに多い金額であるかが分かります。
また、上記記事は、1兆8431億円の内訳も報じており、投信の購入額は9788億円、個別株の購入額は8643億円ということです。
2023年までのNISAは、一般NISAとつみたてNISAのどちらか一方を選ぶ必要がありました。
口座数にはそれほどの差はないものの(一般NISA 1161万口座、つみたてNISA 974万口座)、買付額には大きな開きがありました(一般NISA 30兆8432億円、つみたてNISA 4兆5820億円)。
しかし、新NISAではこれらが一本化され、従来のつみたてNISAは「つみたて投資枠」、従来の一般NISAは「成長投資枠」として整理されました。
このうち、つみたて投資枠で購入できる商品は限定されており、2024年2月14 日現在、281本の投信(※)しかありません。
※281本の内訳は、①指定インデックス投資信託が227本、②指定インデックス以外の投資信託が46本、③ETFが8本。
これに対し、成長投資枠には、つみたて投資枠のような商品の制限はないものの、生涯投資枠1200万円という投資額の制限はあります。
つまり、新NISAの生涯投資枠1800万円をフル活用したければ、600万円分は必ずつみたて投資枠でつみたて投資枠対象商品を買わなければならないという制度設計になっているため、これまで一般NISAでインデックスファンドを買っていなかった層が新NISAの生涯投資枠600円分(つみたて投資枠の固有分)を無駄にしないようにインデックスファンドの積立投資をする契機になる、すなわち超低コストインデックスファンドの潜在的な顧客数が974万人から2136万人に激増したことになります。
2月13日は「NISAの日」です。
まさに、
●新NISAがスタート、新しい日本の夜明けぜよ
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/01/nisa.html
ということになります。
ちなみに、私のNISA口座も絶好調です。
> 成長投資枠には、つみたて投資枠のような商品の制限はない
返信削除そうでしたっけ?成長投資枠は成長投資枠で対象商品が限定されてような気がしますが?
コメントありがとうございます。
返信削除>成長投資枠は成長投資枠で対象商品が限定されてような気がしますが?
除外されているのは、信託期間が20年未満、毎月配当型、デリバティブ取引を用いたものですので、ほぼ全ての投信や国内外の個別株を買うことができます。