注目の投稿

【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2024.3)

本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2024年3月31日日曜日

ベンツE220dワゴンに試乗しました

ヤナセに用事があったので、待ち時間を利用して新型Eクラス・ステーションワゴンを30分ほど試乗してきました。

試乗したのは、E220dワゴン(ディーゼル・後輪のみ荷重調整用エアサス)です。



試乗する前の印象は、下記記事でお伝えしました。


●ベンツ新型Eクラスは買いか?
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/01/e.html

●Eクラスワゴンに「エアサス」が登場
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/03/e.html



試乗した印象は、次のとおり。


1,全幅が3㎝アップ(1850㎜→1880㎜)した点

広い道を運転する限りでは、先代(E450ワゴン)との違いは感じられませんでした。

ただ、細くて狭い道を通るときは気を使います(ワゴンにはリアアクスルステアリングを付けることができません)。左折時に大回りになってしまい、対向車線の車に迷惑を掛けました。


ホイールベースも2㎝アップ(2940㎜→2960㎜)しています。

幅と長さがアップしたことの恩恵なのだろうと思いますが、乗り心地は非常に良かったです。舗装状態が非常に良い幹線道路を30分ほど試乗した限りの感想では、全輪エアサスのE450ワゴン(先代後期)と遜色ない印象でした。E450ワゴンはエアサス特有のフワフワ感を強く感じるため、それよりは硬くしまった感じを受けるE220dワゴンの乗り味のほうが好きだという人もいるかもしれません(E220dワゴンの試乗後にE450ワゴンに戻ったところ、E450の乗り心地のほうが上に感じましたが、この差は単体で乗ったのでは感じられず、直後に乗り比べない限り分からないと思います)。

また、ノイズ軽減ガラスを初採用したこともあってか、車内で聞こえる音は非常に静かです。E450ワゴンでは音楽を止めるとゴォーというタイヤの空洞音がかなり聞こえますし、前に試乗したS400dでもそれは同じだったのですが、今回のE220dワゴンはE450ワゴンやS400dより明らかに静かに感じました。


2,エクステリア

フロントマスクとグリルが一体化した一体化したブラックパネル調のデザインは、写真や映像で見るよりは違和感が少なかったですが、やはり違和感が残ります。車体の色が白だったこともあり、「パンダじゃん」という感想を抱かざるを得ませんでした。


これに対し、スリーポインテッドスターをかたどったリアコンビネーションランプは、写真や映像では違和感があったのですが、実物は全く違和感がありませんでした。スリーポインテッドスターが立体的に浮き上がっており、自己主張感も少なく想定をはるかに下回っており、かなり格好いいです。


シームレスドアハンドルは、ドアに近づくと自動で車体からせり出してくるため、使いにくさは感じられませんでした。

ただ、せり出したハンドルの見た目は違和感がありますし、雨天時にはせり出した部分がびしょ濡れになったまま自動格納されるため、大丈夫なのかなという心配もあります。


タイヤは19インチでピレリの「P ZERO」を履いていました。元々は18インチですが、AMGラインパッケージを付けると19インチになります。

ただ、AMGラインパッケージを付けたときに変更されるホイールの見た目が致命的にダサいので付けたくないのですが、E300でない限りAMGラインパッケージは事実上強制装着されるため、このダサさを我慢しなければなりません

ちなみに、E300ワゴンにAMGラインパッケージを付けると、18インチから20インチになります。写真を見比べると一目瞭然ですが、格好良さが全く違います。
E200やE200dと違って18インチのオリジナルホイールよりもAMGラインパッケージのホイールのほうが格好良いのですが、スリーポインテッドスターのボンネットマスコットがなくなって乗り心地が悪化するため、E300にはAMGラインパッケージを付けないの人がほとんどだと思います。


3,インテリア

今回の目玉はMBUXハイパースクリーンです。40万4000円のデジタルインテリアパッケージで装着されます。

結論としては付けないほうがよいです。


理由1)指紋がめちゃくちゃ付く。誰かの指紋が画面一面にべっとべとに付いていました。

理由2)光を反射するので、見づらい。

理由3)助手席に人が乗らないと、助手席前のスクリーンが意味不明な静止画像(小さなスリーポインテッドスターで埋め尽くされたもの)になる(静止画が映ったスクリーンガラスを楽しむだけになるが、次に述べるとおりデジタルインテリアパッケージを装着しないときの木目パネルのほうが高級感がある)。

理由4)造りが全体的に安っぽい。S400dの試乗時にも感じましたが、スクリーンが巨大化することで、特に縁の部分のちゃっちい感じが強調されます(ちなみに、E450ワゴンのスクリーンは安っぽさは全く感じられないため、ベンツのスクリーンは横に細長いものは大丈夫ですが、上下に長い感じにすると上手くいかないのだろうと思っています)。

理由5)特に「ブラックラッカーピアノブラックトリム」が極めて安っぽい。装備表を見たときは何だろうと思ったのですが、ステアリングの奥の部分の内装のこと(一見するとスクリーンガラスっぽく見えるが、よく見ると実はピアノブラック塗装というもの)でした。ピアノブラック塗装であると認識した後は視界に入るたびに安っぽく感じられるし、細かな擦り傷がいっぱい付いている様子も目につきます。ちなみに、ウインドースイッチ付近のパネルにもピアノブラックが大胆に使われており、とても残念です(E450ワゴンでは木目パネルですので高級感がありますし、細かな擦り傷に悩まされないという絶大なメリットがあります)。

理由6)コックピットディスプレイが3D化されるが、3D映像が想定を下回ってちゃっちい


デジタルインテリアパッケージを付けないと、下記の写真のようになります。

1枚目の写真はセダンのE350eの画像ですが、E300ワゴンも同じ感じです。

E200やE220dは、2枚目の写真のとおり、センターコンソールボックス付近と同じ素材(白の縦ラインが入っていない黒色の木目調もの)になりますが、明らかに1枚目のほうが格好良いので、全輪エアサスとスリーポインテッドスターのボンネットマスコットが付いたE300(AMGラインパッケージ未装着のもの)が現行Eクラスワゴンのベストバイだと思います(E300ワゴンのフロントグリルはLEDで縁取りされており、夜間は常時点灯します。この意味が分からなかったのですが、水野和敏さんによれば、アウトバーン走行時、速度の遅い前方車に遠くから自車を視認させて追越し車線を譲らせることで、ブレーキをかけることなく一定速度で高速走行することができる効果があるということです)。




Eクラスに限らず、AMGラインパッケージに特有のことですが、ウインカーレバーの素材感(黒色樹脂)がとても安っぽく感じられるのが残念です。E450ワゴンのウインカーレバーには安っぽさは感じられませんので、AMGラインパッケージを装着しないE300ワゴンやE220dオールテレインに期待したいところです。

運転席と助手席のヘッドレスト裏が黒色の樹脂むき出しのため、とても安っぽく感じられます。後席の乗員が最もよく目にする部分だけに非常に残念です。ちなみに、E450ワゴンはしっかり革をはっています。


4,良い点

乗り心地を除き、悪い点ばかりが目につきましたが、良い点もあります。

E450ワゴンより明らかに優れているのは、前述した静粛性のほか、下記の2点です。

ヘッドアップディスプレイが体感で3~4倍に拡大され、表示される数字が非常に見やすくなった。

②トランク横に付いているフック(レジ袋をひっかけると中身の散乱を防止できるという優れもの)の長さが改良されたことで、レジ袋がひっかけやすくなった(E450ワゴンのフックは異様に低いため、ひっかけても外れやすい)。


5,特に悪い点

ディーラーオプションとしてデジタルインナーミラーが付いていました。液晶画面が異常にテカテカしており、目を凝らすと普通のバックミラーに映る景色が見えます。つまり、リアルタイム再生されている動画と鏡面加工で画面に反射する実際の景色が二重に映るため、背景画面がブレたように見えて気持ち悪くなります。

率直に言って、ヤナセのデジタルインナーミラーは実用に耐える精度とは思えず、装着すべきではありません。


また、ベンツと言えばゴテゴテとした不必要なまでの無数の物理スイッチが特徴的でしたが(先々代では物理スイッチがモリモリで、テンキーまで付いています)、先代では物理スイッチが大幅に削られました。

とはいえ、先代は必要最小限の物理スイッチは残しているため、操作に不便を感じることはありません。しかし、新型は日常操作で必要な物理スイッチまで廃止してタッチスクリーンでの操作を強制しているため、使い勝手が悪くなってしまいました。


6,結論

E220dワゴンは、乗り心地静粛性に優れています。E450ワゴン(先代後期型)と比較すると各所にチープさが感じられるものの、私がE450ワゴンに乗っているからこそ感じるチープさであり、試乗した際に気にならなければ大丈夫だと思います。

車幅1880㎜が許容できればという条件付きではありますが、E300ワゴン(AMGラインパッケージ、デジタルインテリアパッケージ、ディーラーオプションのデジタルインナーミラーはいずれも装着しない)を買えば素晴らしいカーライフを満喫できると思います。


2 件のコメント:

  1. いつもブログ楽しみしています、30代後半のおっさんです。現金比率のことで質問です。昨今の円安・株高で含み益が増加しており、現金比率が低下しています(2割程度)。現金比率=100-年齢とするとリバランスしても良いかなと思うのですが、現金が2000万円程度あり、当面生活するには十分量確保しているため、実行すべきかどうか迷っています(子供2人いますが、未就学児のためしばらくお金はかかりません)。男爵氏もおそらく現金比率が低下していると思いますが、リバランスしていますか?

    返信削除
  2. コメントありがとうございます。

    >昨今の円安・株高で含み益が増加しており、現金比率が低下しています(2割程度)

    私は1割程度です。

    >リバランスしていますか?

    リタイアする時点で確保したキャッシュがまだまだあるため、これまで現金比率を増やす目的でリスク資産を売却したことはありません。

    返信削除