auアセットマネジメントは、本日、「auAM Nifty50インド株」の信託報酬を税込0.4675%から0.297%に引き下げると発表しました。
これにより、「auAM Nifty50インド株」はインド株インデックスファンドの最安値を単独更新します。
https://www.kddi-am.com/news/n20240416/
【参考】
●インド株ファンド、これを買え
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/04/blog-post_12.html
2023.3.13 「iFreeNEXTインド株」が信託報酬0.781%で登場。
2023.8.29 「auAM Nifty50インド株」が信託報酬0.539%で登場。
2023.9.27 「iFreeNEXTインド株」が信託報酬0.473%に引き下げ。
2023.11.8 「auAM Nifty50インド株」が信託報酬0.4675%に引き下げ。
2023.12.15 「SMTAMインド株」が信託報酬0.308%で登場。
2024.4.5 「楽天インド株」が信託報酬0.308%で登場。
2024.4.26 「auAM Nifty50インド株」が信託報酬0.297%に引き下げ。
上記のように、インド株インデックスファンドのコスト競争は、常に「auAM Nifty50インド株」が仕掛けていることが分かります。
しかし、残念ながら純資産額の獲得には失敗し、6ファンド中の最下位に沈んでしまっています。
その理由は、auアセットマネジメントはインデックスファンドの運用会社としては実績が乏しく、系列のauカブコム証券の力が弱いからです。
auアセットマネジメントは、最初のインデックスファンドである「auAM Nifty50インド株」で成功すべく、上記のコスト競争を仕掛けているのでしょうが、それにしてはやり方が稚拙です。
2023年8月29日、信託報酬0.781%のiFreeに対抗すべく、信託報酬0.539%で登場したことは良かったのですが、その後は最安値を単独更新し続けているとはいえ微差にすぎないため、すぐに競合ファンドにキャッチアップされてしまっています。今回の対抗値下げも、0.308%に対抗しての0.297%にすぎないため、これでシェアを獲得するのは難しいでしょう。
とはいえ、「auAM Nifty50インド株」が対抗値下げしたことで、0.473%のiFreeや0.44%のeMAXISに対する強烈な信託報酬の引き下げ圧力になることは確かです。
なお、信託報酬0.4638%のSBIは、投資先のETFの経費率が0.40%であるため、信託報酬を引き下げることができず、ひとり0.4%台に取り残されることになるでしょう。
auAMは当然、eMAXIS slimの歴史を学んでいるのでしょう。
返信削除slimは「最安値を目指す」と言いつつ同率首位止まりで決して単独首位にはならず、当初はコバンザメとかセコいとか言われたものです。しかしインデックス運用で、更には日本の投信全体でのトップに成長しました。
そういう意味では、auAMは単独首位を更新しているのだから、ここが踏ん張り時なのかなと思います。もしかしたらインド株インデックスで天下を取るかもしれないし、取れないかもしれません。
私自身は、そもそもインド株市場への投資に懐疑的ですが。
コメントありがとうございます。
返信削除>もしかしたらインド株インデックスで天下を取るかもしれないし、取れないかもしれません。
既にiFreeが純資産額1000億円に到達していますので、コスト面でかなり頑張らないとダメだと思うのですが、前回や今回の対抗値下げでは乗換えようというモチベーションがわきません。
>私自身は、そもそもインド株市場への投資に懐疑的です
私も同じです。