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【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2024.3)

本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2024年11月25日月曜日

たわらインド株Nifty50、0.2805%で登場(12/11~)

たわらノーロードシリーズにインド株が加わります。





※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●楽天証券、外株配当金が1営業日後に入金し、2営業日後に出金可能に(12/2~)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/11/1.html


ソースは、エディネットで公開された有価証券届出書です。

https://disclosure2.edinet-fsa.go.jp/WZEK0040.aspx?S100UTWN,,


信託報酬は、税込0.2805%

このうち販売会社報酬は税抜0.105%ですので、これが投信残高ポイントの原資となります。


現時点で販売会社に決まっているのは、楽天証券マネックス証券の2社です。

とはいえ、たわらノーロードシリーズですので、いずれSBI証券や松井証券でも取り扱われることになるでしょう。


ところで、インド株インデックスファンドは、現在、熾烈なコスト競争をしています。
時系列で整理してみます。


2023.3.13 「iFreeNEXTインド株」が信託報酬0.781%で新規設定。
2023.8.29 「auAM Nifty50インド株」が信託報酬0.539%で新規設定。
2023.9.27 「iFreeNEXTインド株」が信託報酬0.473%に引き下げ。
2023.11.8 「auAM Nifty50インド株」が信託報酬0.4675%に引き下げ。
2023.12.15 「SMTAMインド株」が信託報酬0.308%で新規設定。
2024.4.5 「楽天インド株」が信託報酬0.308%で新規設定。
2024.4.26 「auAM Nifty50インド株」が信託報酬0.297%に引き下げ。
2024.6.28 「(アムンディ・インデックスシリーズ)インド株」が信託報酬0.2805%で新規設定。
2024.10.22 「SBIフランクリンインド株」が信託報酬0.2538%で新規設定。
2024.12.11 「たわらノーロードインド株Nifty50」が信託報酬0.2805%で新規設定。



低コストインド株インデックスファンドの現状(純資産額が多い順)は、次のとおりです。

1,iFreeNEXTインド株インデックス
新規設定日 2023年3月13日
指数 Nifty50(50銘柄)
運用方法 現物71.8%、先物28.3%
純資産額 1469億8300万円
信託報酬 税込0.473%(2023年9月27日、0.781%から引き下げ)
販売会社 SBI証券(投信残高ポイント0.05%)、楽天証券、マネックス証券(投信残高ポイント0.08%)、松井証券(投信残高ポイント0.18%)、auカブコム証券(投信残高ポイント0.005%)、大和コネクト証券


2,SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド
新規設定日 2023年9月22日
指数 BSE Sensex Index In HKD(30銘柄)
運用方法 ETF(香港籍)100%
純資産額 706億4100万円
信託報酬 税込0.3138%(うちETFの経費率0.25%)
販売会社 SBI証券(投信残高ポイント0.022%)、松井証券(投信残高ポイント0.022%)


3,eMAXISインド株式インデックス
新規設定日 2024年2月22日
指数 Nifty50(50銘柄)
運用方法 先物100%
純資産額 241億1300万円
信託報酬 税込0.44%
販売会社 SBI証券(投信残高ポイント0.05%)、楽天証券、マネックス証券(投信残高ポイント0.08%)、松井証券(投信残高ポイント0.16%)、auカブコム証券(投信残高ポイント0.005%)


4,楽天・インド株Nifty50インデックス・ファンド
新規設定日 2024年4月5日
指数 Nifty50(50銘柄)
運用方法 先物100%
純資産額 225億4000万円
信託報酬 税込0.308%
販売会社 楽天証券、マネックス証券(投信残高ポイント0.08%)、松井証券(投信残高ポイント0.1%)、auカブコム証券(投信残高ポイント0.005%)



5,SMTAMインド株式インデックス・オープン
新規設定日 2023年12月15日
指数 Nifty50(50銘柄)
運用方法 現物75.10%、先物25.13%
純資産額 76億5200万円
信託報酬 税込0.308%
販売会社 SBI証券(投信残高ポイント0.05%)、マネックス証券(投信残高ポイント0.08%)、松井証券(投信残高ポイント0.1%)、auカブコム証券(投信残高ポイント0.005%)


6,auAM Nifty50インド株ファンド
新規設定日 2023年8月29日
指数 Nifty50(50銘柄)
運用方法 先物100%
純資産額 75億8200万円
信託報酬 税込0.297%(2023年11月8日、0.539%から0.4675%に引き下げ。2024年4月26日、0.4675%から引き下げ)
販売会社 SBI証券(投信残高ポイント0.05%)、楽天証券、マネックス証券(投信残高ポイント0.08%)、松井証券(投信残高ポイント0.1%)、auカブコム証券(投信残高ポイント0.005%)


7,(アムンディ・インデックスシリーズ)インド株
新規設定日 2024年6月28日
指数 Nifty50(50銘柄)
運用方法 先物100%
純資産額 18億3000万円
信託報酬 税込0.2805%
販売会社 SBI証券(投信残高ポイント0.05%)、楽天証券、マネックス証券(投信残高ポイント0.03%)、松井証券(投信残高ポイント0.09%)、auカブコム証券(投信残高ポイント0.005%)


8,SBI-フランクリン・テンプルトン・インド株式インデックス・ファンド
新規設定日 2024年10月22日
指数 FTSE India 30/18 Capped Index(230銘柄)
運用方法 ETF(アイルランド籍)100%
純資産額 8億9000万円
信託報酬 税込0.2538%
販売会社 SBI証券(投信残高ポイント0.022%)


9,たわらノーロードインド株Nifty50
新規設定日 2024年12月11日
指数 Nifty50(50銘柄)
運用方法 先物100%(第1回月次報告書の作成前のため推測)
純資産額 新規設定前
信託報酬 税込0.2805%
販売会社 楽天証券、マネックス証券


上記各ファンドの現状を整理してみます。

1,ベンチマークは、SBI、iFree、SMTAMを除いてNifty50の先物100%運用
Nifty50ファンド(SBI以外の全てのファンド)のうち、現物株を組み入れているのはiFreeとSMTAMだけです。というのは、インド株ファンドは先物100%運用がおそらく最適解だからです(詳細は、下記記事をご覧ください)。https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/05/ifreenext10030.html


iFreeは元々先物100%運用でしたが、2023年12月から現物株の組入れを開始して徐々に現物運用を増やし、現在は現物71.8%、先物28.3%です。
この点、iFreeは、2024年1月8日付けで「インド株式現物組⼊開始について及びFAQ回答集」と題するレポートを公表し、投資対象(先物、現物、ETF)ごとのメリット・デメリットを整理しています。
先物は決済期限(=限月)が定められているため、限月が到来した先物を次の先物に乗り換える作業(=ロールオーバー)を繰り返さなければなりません。問題は、先物価格は限月までの価格変動に対する期待値によって増減するため、ロールオーバーをすればするほど指数と乖離しやすくなるという点です。
この点について、iFreeは、日々のポジション調整は先物を利用することで現物株の売買コストを抑制し、売却が想定されない部分は現物株を継続保有することで指数との乖離を抑制することができるとしています。
ただ、iFreeの新規設定日は2023年3月13日であり、1年で純資産額1000億円まで急増したことを考えると、暴落時の急激な資金流出リスクによって現物部分を売却しなければならない事態にならないかが心配になります。

また、SMTAMは、2024年6月28日時点では先物100%でしたが、7月31日時点で現物74.99%、先物25.18%になりました。純資産額が500億円規模になり満を持して現物株を組み入れたiFreeに対し、SMTAMの純資産額は70億円程度ですから、インド株の流動性の悪さを考えると大丈夫なのかなという気がします。


2,純資産額は、1469億円のiFreeが他を圧倒しています。
しかし、首位のiFreeも新規設定(2023.3.13)から1年にすぎず、どのファンドにも純資産額を集めることができる可能性があります。


3,信託報酬は、0.2538%のSBIフランクリンが最安。次点はアムンディとたわらの0.2805%です。SBIフランクリンはマイナーなETFを買うだけファンド(指数もマイナーな「FTSE India 30/18 Capped Index」)であるのに対し、アムンディとたわらはメジャーなNifty50です。
※SBI・iシェアーズは投資対象のETFの経費率が0.4%もあるため、信託報酬の引き下げ余地はないと思っていましたが、まさかの経費率が0.25%に引き下げられたことで、実質信託報酬が0.3138%となって競争力が生まれました。


4,投信残高ポイント考慮後の信託報酬は、0.1905%(松井証券保有時)のアムンディが最安ですが、たわらが松井証券で取り扱われるとたわらが最安(0.1755%)になります。松井証券の投信残高ポイントの破壊力が凄まじいですね。

①アムンディ(0.1905%)※松井証券保有時
②au(0.197%)※松井証券保有時
③SMTAM(0.208%)※松井証券保有時
③楽天(0.208%)※松井証券保有時
⑤SBIフランクリン(0.2318%)※SBI証券保有時
⑥eMAXIS(0.28%)※松井証券保有時
⑦たわら(0.2805%)
松井証券で取扱いがスタートすれば0.1755%で最安になる。
⑧SBI・iシェアーズ(0.2918%)※SBI証券・松井証券保有時
⑨iFree(0.293%)※松井証券保有時


5,各ファンドのリターンは、次のとおり。
※運用コストや指数との乖離率は全て基準価額の騰落率に帰結するため、最終的なファンドの優劣はリターンで判断するしかない。

アムンディ 1週間(-2.62%)、1か月(-4.05%)、3か月(-1.17%)

au 1週間(-2.63%)、1か月(-4.06%)、3か月(-1.24%)、6か月(-0.39%)、1年(17.13%)

SMTAM 1週間(-2.45%)、1か月(-3.71%)、3か月(-0.54%)、6か月(0.47%)

SBIフランクリン 1週間(-2.36%)、1か月(-2.74%)

eMAXIS 1週間(-2.66%)、1か月(-4.10%)、3か月(-1.32%)、6か月(-0.49%)

SBI・iシェアーズ 1週間(-1.93%)、1か月(-1.94%)、3か月(2.10%)、6か月(0.76%)、1年(16.70%)

iFree 1週間(-2.46%)、1か月(-3.74%)、3か月(-0.63%)、6か月(0.64%)、1年(19.95%


6,感想
リターンを見ると、直近6か月で最も優れているのはSBI・iシェアーズです。
ただ、メジャーな指数であるNifty50ファンド(ファンド名を赤字にしてあります)で比較すると、現物運用に舵を切ったiFreeとSMTAMが他の先物100ファンドをリターンで上回っていることが分かります。先物運用はロールオーバーすればするほど指数と乖離する宿命にあるため、現物運用を増やしたことがリターン向上に影響しているのかもしれません。
ただし、iFreeが現物運用に舵を切ったのは2023年12月であり、その時点の純資産額は500億円です。これに対し、SMTAMが現物運用に舵を切ったのは2024年7月であり、その時点の純資産額は70億円しかありません。
したがって、安心して投資できるのはiFreeのほうですが、直近1週間、1か月、3か月、6か月の全てのリターンでSMTAMがiFreeを上回っていることから、決定版がどのファンドかはまだ分からない状況です。

5 件のコメント:

  1. 人気急上昇でインド株ファンドは過当競争になりましたが、ここに来て相場がズッコケて買いの潮が引いてますね
    個人投資家は現金なもので上がらなくなったら急に興味を失う

    米国株ファンドで0.05の信報を叩き出してくれて発売から1年が経過した「<購入・換金手数料なし>ニッセイ・S米国株式500インデックスファンド」ですが、運用がうまくいってるようで過去1年、6ヶ月、3ヶ月、1ヶ月のいずれもスリム米国株に勝ち出しました
    こちらも現金なもので目ざとい個人投資家はジワジワ買い始めてます
    但しこれは低コストのせいというより指数の差だと考えています
    ニッセイの方はSP500と違って組み入れ銘柄に黒字企業限定とかセクターバランス調整とかをかけずにシンプルな時価総額比例にしているのでパフォーマンスが勝っているのでしょう

    SP500のブランド力は強いのでスリム米国株が追随値下げするとは思いませんが、ニッセイさんアッパレです

    返信削除
  2. 男爵様
    いつもブログ記事で勉強させて頂いております。
    さて、本記事とは関係なく恐縮ですが、auカブコム証券から衝撃的なプレスリリースが出ましたね。
    (引用)
    「au PAY カード」(レギュラーカード)による決済で投資信託を積立のお客さまについて、2025年1月10日(金)のカード引き落とし分(※)から、投資信託の積立金額(決済額)に応じて加算されるPontaポイントが、現行の1.0%から、0.5%に改定されます。

    なお、「au PAY ゴールドカード」にて決済のお客さまは、従来どおり1%で変更ございません。

    ということだそうです。

    懸念されてはいましたが、急に来ましたね。
    男爵様は今回の改悪にどのように対応される予定でしょうか。(積立設定、現在保有分の処分、証券口座の処分等)
    新記事等でご教示頂けると幸甚です。

    返信削除
  3. コメントありがとうございます。

    >人気急上昇でインド株ファンドは過当競争になりましたが、ここに来て相場がズッコケて買いの潮が引いてますね

    純資産額もそれほど増えていませんし、今後の相場次第では資金流出もあるかもしれませんね。

    ><購入・換金手数料なし>ニッセイ・S米国株式500インデックスファンド

    存在を失念していましたが、1年で純資産額140億円だと、これから厳しいと思います。

    >運用がうまくいってるようで過去1年、6ヶ月、3ヶ月、1ヶ月のいずれもスリム米国株に勝ち出しました

    S&P500の圧倒的な知名度を考えると、多少のリターン差があったとしても、なかなか難しいと思います。

    >男爵様は今回の改悪にどのように対応される予定でしょうか。(積立設定、現在保有分の処分、証券口座の処分等)
    新記事等でご教示頂けると幸甚です。

    いつものことですが、本当に突然の発表でしたね。
    新記事を書きましたので、ご覧ください。

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  4. いつも情報が早くてありがたいです。
    予想通りの改悪ですが、思ったよりは長持ちした印象でした。

    還元率の切れ目は、縁の切れ目。
    早速、全額売却しました。

    ただ、来月の積立中止が間に合わないタイミングでの発表というのは、とても不誠実ですね。
    還元率も投資判断の一つなので、猶予期間を儲けるべきだと思います。

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  5. コメントありがとうございます。

    >来月の積立中止が間に合わないタイミングでの発表というのは、とても不誠実ですね。

    カブコムも、最後はやっぱりauグループだったんだなと思えば諦めもつきます。

    返信削除