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本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2025年1月11日土曜日

全幅1800㎜以下のクルマがない

私は、ベンツE450ステーションワゴンとアウディA3スポーツバックの2台の車を保有し、ベンツは私、アウディは妻が使っています。

それぞれのクルマのスペックは、次のとおりです。



●ベンツE450ステーションワゴン(5代目後期型
サイズ 4950㎜(全長)×1850㎜(全幅)×1465㎜(全高)×2940㎜(ホイールベース)
エンジン 直列6気筒2996㏄)、最高出力367馬力、最大トルク500Nm
(参考:ゴルフR 最高出力333馬力、最大トルク420Nm)
(参考:ポルシェ911カレラ 最高出力394馬力、最大トルク450Nm)
モーター(ISG) 最高出力22馬力、最大トルク250Nm
駆動方式 全輪駆動(4WD)
トランスミッション 9速AT
最小回転半径 5.5m
ガソリンタンク 66ℓ
【参考】
●ベンツ「E450 4MATIC ステーションワゴン エクスクルーシブ」を買いました
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/12/e450-4matic.html
●ベンツE450ワゴンは「上がりの車」
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2025/01/e450.html
●ベンツは日常の足として究極の車
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2461.html#more



●アウディA3スポーツバック(3代目後期型、特別仕様車)
サイズ 4325㎜(全長)×1785㎜(全幅)×1450㎜(全高)×2635㎜(ホイールベース)
エンジン 直列4気筒1394㏄)、最高出力122馬力、最大トルク200Nm
駆動方式 前輪駆動(FWD)
トランスミッション 7速DCT
最小回転半径 5.1m
ガソリンタンク 50ℓ
【参考】
●アウディA3を買いました
http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-2319.html



さて、妻が使っているA3は、今年、5年目の車検を迎えます。

A3(3代目)は、フォルクスワーゲンのゴルフ(7代目)とプラットフォーム(「MQB」)を共有し、ゴルフとほぼ同時期にフルモデルチェンジやマイナーチェンジが行われているため、ゴルフをベースにしてその内外装の質感を高めたものと言えます。

7代目ゴルフは、傑作との呼び声が高く、その乗り味は絶賛されています。しかし、内装はハードプラによるチープさが否めません。

これに対し、3代目A3は、ゴルフの乗り味を更に洗練させ、素材と色とデザインとの相乗効果によってチープさを一切感じさせない高い質感の内装を実現しています。

E450ワゴンに乗り込むと、一見して明らかに高い素材を惜しみなく使った高級車であると感じます。これに対し、A3スポーツバックに乗り込むと、一見して明らかに高い素材は使っていないものの、知恵と工夫が生み出した質感の高さに驚かされます。

私は、E450ワゴンとA3スポーツバックのどちらも非常に気に入っており、どちらも乗り潰す予定ですが、不意の事故や故障に備えて次の候補車の当たりは付けておきたいものです。特にA3スポーツバックは今年の車検時をもって全ての車体保証が切れるため、1年前に購入したばかりのE450ワゴンよりもその必要性は大です。


ということで、A3の候補車(全幅1800㎜以下)を探してみます。


今が3代目後期型のA3スポーツバックであるならば、次は4代目後期型のA3スポーツバック(2024.12.12日本発売)が第一候補車になるのではないかと思う人もいるかもしれません。

しかし、A3は4代目になってハードプラ(再生素材)とピアノブラック塗装を多用したことでチープさが際立つようになってしまいました。また、3代目A3は落ち着きのある「小さな高級車」という印象だったのに、4代目A3は直線を多く取り入れたデザインにしたためにゴツくてカクカクした感じになってしまいました。質感の低いハードプラとあいまって、「安っぽいガンダム」のような印象を受けます
【参考】
●アウディA3の車検は高く、現行A3はとにかく無性に安っぽい
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/11/a3a3.html


アウディ側も「安っぽくなった」という批判を理解しており、マイナーチェンジ(2024.12.12 日本発売。4代目後期型)では「数多くのアップデートが行われ、細部に至るまで精密に仕上げられています」としています。現物を見て試乗してみないと何とも言えませんが、4代目後期型のA3のサイズは、


4355㎜(全長)×1815㎜(全幅)×1450㎜(全高)×2635㎜(ホイールベース)


であり、全幅が1800㎜を超えてしまうのがネックです。


これに対し、A3と同じプラットフォームを使っているゴルフ(8代目後期型)のサイズは、


4295㎜(全長)×1790㎜(全幅)×1475㎜(全高)×2620㎜(ホイールベース)


であり、全幅が1800㎜以内に収まっています。


しかし、8代目前期型のゴルフは、2つの点で酷評されています。

第1に、各種物理ボタンを廃止してタッチパネルに統合したことで使い勝手が悪くなったこと。CEOが「ブランドに大きなダメージを与えた」とコメントするほどでした。

第2に、無塗装のハードプラを多用したことでインテリアの質感がチープになったこと。デザイン責任者が「私たちは、安価なプラスチック素材を排除し、そのお金を生地や品質の向上に投資します」とコメントするほどでした。


フォルクスワーゲンが各種物理ボタンを廃止したのも安価なハードプラ素材を多用したのも、全てはコストカットのためでした。しかし、あからさまなコストカットは顧客の所有満足度を大きく下げて販売減少を招く結果となり、フォルクスワーゲンは方針転換を余儀なくされました。

2025年1月10日にマイナーチェンジされた8代目後期型ゴルフでは、上記2点がある程度改善されたと言われています。

とはいえ、内装が酷評された8代目前期型のゴルフは、走りの面では絶賛されています。水野和敏さんは、次のように評価しています。


ゴルフ(8代目前期型)のボディ剛性は、硬いとか柔らかいということではなく、前から後ろまでキチッとソリッドに一体となって動いている。位相差のズレもなく、どこにも変曲点がなく、ここが弱いという屈折の場所もない。これが一番いいこと。しっかりとした鋳物の塊のようなボディがあって、サスペンションのセッティングも前後バランスしており良いが、タイヤのトレッド面が硬いのでタイヤがバタつく点が唯一の不満点。
https://www.youtube.com/watch?v=wZFGPZPVRmY



ゴルフには、ノーマル、GTI、Rの3種類があります。これらの違いについて、水野和敏さんは次のようにコメントしています。


GTIのコンセプトは「日常生活の中で使える高性能車」「変にとんがっていない、生活の中の優しさのスポーツ」「実用性とスポーツとのバランスをとっている」というものであり、この点がスポーツ性能に徹底的に振ったRとの違い。
ただ、8代目前期型では、TSIのボディ剛性が良くなった。そのおかげでセッティングの自由度が増え、ボディにしっかりと合わせ込むことができるようになって無駄がなくなり、TSIはキビキビとしたクルマになり、先々代のGTIの領域まで上がってきた。GTIは、性能が上がったTSIと差別化するために、本来のGTIが持っていた日常領域での乗り心地の滑らかさや使いやすさを犠牲にしてスポーツ性能に振った結果、コンフォートモードでもハネが出てしまうようになった。先代までのGTIではハネは出ていなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=AbM-JdU_-JU



このように、水野さんは、8代目前期型のノーマルのガソリン車(TSI)を絶賛しています。8代目後期型が前期型の内装の問題(チープさと物理ボタン)を解決しているのであれば、GTIやRではなく、ノーマルのガソリン車がベストチョイスとなりそうです。

ただし、ノーマルのガソリン車では、360度カメラは「Rライン」(内外装を「R」っぽくしただけのもの。ホイールサイズも17インチから18インチにアップするため、乗り心地が悪化する可能性あり)にしか設定がなく、電動調整機能付きのシートはRラインを含めて設定がないため、シート調整は全て手動になります。

※ディーゼル車であれば、レザーシートを選択すれば、電動調整機能とシートベンチレーション(座面と背面で空気を吸い取ることで冷たく感じさせる機能)が手に入ります。


おそらくもう少し経てば、ノーマルのガソリン車でもレザーシート(電動調整機能とベンチレーション付き)が選択できるようになるものと思われますし、360度カメラが装備された特別仕様車も発売されそうです。

また、8代目後期型ゴルフのサスペンションは「DCC」ですが、新型パサートと新型ティグアンのサスペンションは「DCC Pro」です。ゴルフも、9代目前期型で「DCC Pro」に変更されるものと思われます。9代目前期型ゴルフは、必要十分な物理ボタンが適切な場所に配置され、安価なハードプラが排除されて質感が大幅に向上し、更にはサスペンションがDCC Proに変更されることが期待されるわけですが、そうなれば非常に魅力的な候補車になりそうです。


最後に、ベンツとBMWについても検討してみます。

まずベンツですが、ベンツはAクラスとBクラスのハッチバック型を廃止し、次期型からはCLA(Aクラスのクーペ版)、CLAシューティングブレーク(「シューティングブレーク」とはクーペっぽいステーションワゴンのこと)、GLA(AクラスのSUV版)、GLB(BクラスのSUV版。3列シートが特徴)のみにするようです。ちなみに、CクラスとEクラスのステーションワゴンも3~5年程度で終売になると言われています。

次期型CLA(2025年発表、2026年発売見込み)の内装は驚くほど先進的ですが、物理ボタンが全く見当たらず、使い勝手がどうなのかが気になります。


また、現行型のCLAは、リアウインドウが非常に狭いため、運転しづらいです。次期型でこの点が改善されていなければ、どれほど内外装がかっこよくても候補車にはなりません。

しかも、現行型CLAの全幅は1830㎜で、次期型は更なる拡幅が見込みまれます。現行型Cクラスの全幅は1820㎜ですので、Aクラス(全幅1800㎜)とBクラス(全幅1795㎜)の廃止によって全幅1800㎜以下のベンツは消滅することになります。

さらに、最近のベンツは安価なハードプラピアノブラック塗装を多用するようになりました。代車は最新型のCクラスが提供されることが多いのですが(CLAは嫌だと言うとCクラスになります)、運転していても「いい車だな」とは思えません。それは最新型のEクラスについても同じです。私は、E220dとオールテレインに試乗したことがありますが、最大の売りの「MBUXハイパースクリーン」がちゃっちくて残念な気持ちになります。
【参考】
●ベンツE220dワゴンに試乗しました
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/03/e220d.html


というわけで、全幅1830㎜オーバーの次期型CLAを買うのであれば、全幅1825㎜のBMW3シリーズを買ったほうが幸せになれそうです。


つぎに、BMWですが、本流の3シリーズの全幅は1825㎜です。次期型3シリーズがどうなるのかは分かりませんが、先代3シリーズは1800㎜だったこと、現行型5シリーズが1870㎜から1900㎜に拡幅された流れから考えると、全幅の縮減は期待できそうにありません。

私も、3シリーズに一度は乗ってみたいと思っているのですが、全幅1825㎜のせいでA3スポーツバックの後継車とはなりません。残念です。

また、BMWには「1シリーズ」と「2シリーズ」もありますが(BMWは、オリジナルモデルに奇数ナンバー、クーペなどの派生モデルに偶数ナンバーを与えています)、これらは前輪駆動(ないし前輪駆動を全輪駆動化したもの)です。1シリーズは元々後輪駆動でしたが、先代(3代目)から前輪駆動に変更されました。BMW車の前輪駆動はBMWミニのプラットフォームを流用しており、伝統的なBMWの乗り味ではないとの根強い批判があります。


1シリーズの全幅は1800㎜です。

これに対し、2シリーズは3種類あり、全幅は、クーペ(後席ドアなし)が1825㎜、グランクーペ(後席ドアあり)が1800㎜、アクティブツアラーが1825㎜です。全幅1800㎜以内にかろうじて収まるのはグランクーペだけですが、既に次期型が発表されており(日本発売は2025年春を予定)、次期型でも全幅1800㎜が維持されます。


ただ、私は、B170、C200ワゴン、E250ワゴン、E450ワゴンと乗り継ぎましたが、「ベンツではクラスの壁は超えられない(下剋上はない)」と実感しています。

BMWがシリーズの壁を超えられるのかどうかは分かりませんが、1シリーズや2シリーズを買うと、ネガを見つけるたびに「3シリーズを買っていたらどうだったのだろう」という気持ちになりそうで、それがとても嫌です。


このように、現状では無難で手堅いゴルフ(発売直後の8代目後期型か、3~4年後に発売されるであろう9代目)が第一候補となりますが、もしアルファロメオ「ジュニア」(4173㎜×1781㎜×1532㎜×2562㎜)が日本で発売されていたならば、ジュニアが第一候補になっていたかもしれません。


6 件のコメント:

  1. いつもブログを拝見し大変参考にさせていただいております。
    本件記事とは直接関係ない質問で恐縮です。自己紹介欄に「資産管理会社を設立し、たわら先進国株の半分を法人名義に移す」と記載されていますが、これは具体的にはどういう手続きでおこなったのでしょうか。私も同様なことを考えているのですが、あまりこの方面詳しくなく、インタネットで調べてもよく分からず困っています。個人名義から法人名義に投資信託を移す段階で、一旦売却(して税金を払う)、贈与として税がかかる、など問題があるのではと危惧しています。
    差し支えない範囲でご教授いただけると大変助かります。どうかよろしくお願い申し上げます。

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  2. コメントありがとうございます。

    >個人名義から法人名義に投資信託を移す段階で、一旦売却(して税金を払う)、贈与として税がかかる、など問題があるのではと危惧しています。

    売却時に税金を払うのはどうしようもないため、払うしかありません。
    その後に個人から法人に無利子貸付けをしてそのお金を使って法人名義で投信を買い直すことになりますが、利息相当額を含めて贈与になることはありません。

    なお、資産管理法人については一連の記事にしていますので、まずはそちらをお読みください。

    http://tawaraotoko.blog.fc2.com/blog-entry-1926.html

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  3. 男爵様の候補は輸入車(ドイツ車)しかないのでしょうか?

    私の個人的考えでは、ここ数年で日本車はドイツ車を総合力で完全に上回っています。
    特に同じ価格帯で比較すると、コスパ・リセールバリュー共に圧勝です。
    男爵様は普段ドケチ(失礼ですが)なのにクルマに関してはリセールとかコスパをあまり気にしないのが不思議です。

    で、全幅1800mm以下お勧めの国産車をご紹介します。

    1.ホンダ・ヴェゼル(一番高いZのプレイパッケージ)
    乗り出し価格は400万位です。

    2.マツダ3(マイルドハイブリッド車)
    オプション全部込みでも300万位。

    3.マツダCX-30(同上)
    フルオプションで330万位

    4.トヨタカローラスポーツ(ハイブリッドZ)
    フルオプションで350万位

    ゴルフと比較するなら、カローラスポーツを試乗して欲しいです。
    今のカローラスポーツはゴルフより総合力高いです。

    私のお勧めはヴェゼルです。

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  4. コメントありがとうございます。

    >男爵様は普段ドケチ(失礼ですが)なのにクルマに関してはリセールとかコスパをあまり気にしないのが不思議です。

    趣味だからです。
    また、日本車のコンパクトカーに子供を乗せていて事故で死傷したときに後悔したくないという思いもあります。

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    1. 安全性能を気にしてドイツ車なのですね。
      うーむ、日本車のほうが安全性も高くなりつつあるのに。(特にセンサー類はドイツ車より優れている)
      外車ばかり乗る人は日本車には全く目もくれない人が多いですが、一度で良いから今の日本車を試乗だけでもして欲しいですね。
      少なくても今のVWよりは優れていると思うので。

      削除
  5. コメントありがとうございます。

    >外車ばかり乗る人は日本車には全く目もくれない人が多い

    私はずっとiPhoneを買い続けていますが、アンドロイド携帯にしようとは思いません。
    何かあったとしても、「iPhoneなら仕方がない」「ベンツなら仕方がない」と諦めがつくからです。
    多分、そういうことなのではないでしょうか。

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