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2023年8月18日金曜日

はじめてのNISAオールカントリー、現物運用で、日本株マザーは2億1000万円

はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)」は、2023年7月10日、信託報酬0.05775%で登場しました。

この0.05775%には指数のライセンス料や法定書類の印刷費用が含まれているため、その余りの低コスト(競合ファンドであるスリムオールカントリーの半額)に世間は驚倒し、いち早く取扱いを開始したSBI証券の積立設定件数・金額ランキングに3週連続トップ10入りするなどの人気を集めたことで、ついにスリムオールカントリーは対抗値下げをせざるを得ないところまで追い込まれました。

【参考】
●【追記あり】「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー」、はじめてのNISAオールカントリーに対抗値下げ(9/8~)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/08/emaxis-slimnisa98.html


一般的に、新規設定直後のファンドは買わないほうがよいと言われます。

その理由は、新規設定直後のファンドは純資産額が少ないため、新規流入資金によってファンド運営が乱され、指数との乖離要因になるからです。

しかし、はじめてのNISAオールカントリーは、新規設定直後の1か月を無難に通過しました。

【参考】
●はじめてのNISAオールカントリー、新規設定から1か月の運用に問題なし
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/08/nisa1.html


はじめてのNISAオールカントリーが開示した第1回月次報告書を見て、その理由が分かりました。







※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●スリムオールカントリーが0.05775%に対抗値下げ、さてどうする?
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/08/005775.html

●【dポイントでslimシリーズが買える】大和コネクト証券の口座開設で1万2000円がもらえます
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/08/dslim12000.html




第1回目の月次報告書はこちらです。

https://www.nomura-am.co.jp/fund/monthly1/M1140816.pdf



真っ先に目につくのは、資産別配分の表です。


株式 98.1%
先物 1.7%
株式計 99.9%
その他資産 1.9%

野村アセットマネジメントに確認したところ、「その他資産とはキャッシュのことであり、先物の証拠金も含まれる(先物はレバレッジをかけているため、株式+先物=99.9%であるのに、解約等に備えて1.9%のキャッシュを保有することができている)ということでした。


これを見て思ったのが、日本株はどうしているのだろうということです。

月次報告書の2枚目に「各マザーファンドの純資産総額」という項目があります。その内訳は次のとおりです。


先進国株マザーファンド 1兆7700億5000万円
新興国株マザーファンド 1027億6000万円
日本株マザーファンド 2億1000万円


はじめてのNISAオールカントリーの純資産額は、第1回月次報告書作成時点では1800万円しかありませんので、日本株マザーファンドの2億1000万円は野村アセットマネジメント自身が拠出したものと思われます。

ここで思い出されるのがスリムオールカントリーのことです。スリムオールカントリーの日本株マザーファンドも新設されたものでしたが、三菱UFJ国際投信は新規設定直後に純資産額が3億円あることを発表しました。

これにより、日本株部分を含めて「マザーファンドを買うだけファンド」であって安定運用が期待できることをアピールできたわけですが、はじめてのNISAオールカントリースリムオールカントリーがかつて歩んだのと同じ道をたどっていることになります。


はじめてのNISAオールカントリーの日本株マザーファンドが2億円の規模であることが判明したことで、はじめてのNISAオールカントリーの2つの懸念点(①販売会社が増えるのか、②日本株マザーファンドは機能しているのか)はいずれも解消されました。これからも安心して購入することができます。


2 件のコメント:

  1. 株主優待とかどうやって処分してるでしょうね

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  2. コメントありがとうございます。

    >株主優待とかどうやって処分してるでしょうね

    昔はどこもポッケに入れていたと聞きますが、今は売れるものは売ってファンドに戻しているようですね。

    返信削除