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2023年11月7日火曜日

「楽天オールカントリー」と「楽天S&P500」、予想を超える大健闘

楽天バンガードファンドシリーズ(バンガード社の米国ETFを買うだけファンド)を運用する楽天投信投資顧問は、2023年10月27日、「業界最低水準の運用コストを目指す新しいインデックス・ファンド」シリーズとして、

全世界株式インデックスファンド(信託報酬0.05775%
S&P500インデックスファンド(信託報酬0.09372%

を新規設定しました(いずれの信託報酬もeMAXIS Slimシリーズと同率)。

私は、これを知ったとき、


●楽天オールカントリー、0.05775%で登場(10/27~)も爆死の予感
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/10/0057751027.html
●楽天オールカントリー、こうすればよかった
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/10/blog-post.html
●楽天証券、投信残高ポイントを限定復活も爆死の予感
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/10/blog-post_27.html


というように極めて悲観的だったのですが、予想を超える大健闘です。



上記2ファンドの販売会社は楽天証券のみですので、楽天証券の月間ランキングを見てみます。

上記2ファンドの新規設定日は10月27日です。そのため、10月の営業日は3日間(10/27、10/30、10/31)しかなく、上記2ファンドにとっては10月の月間ランキングは極めて不利な状況です。



●積立設定金額ランキング(10/1~10/31)

第3位 楽天S&P500
第5位 楽天オールカントリー

●積立設定件数ランキング(10/1~10/31)

第3位 楽天S&P500
第5位 楽天オールカントリー


というわけで、積立設定の金額・件数ともに、10月の月間ランキングの3位と5位にランクインです。
3営業日しかなかったことを考えると大健闘していると言えます。


週間ランキング(10/28~11/3)も見てみましょう。

●積立設定金額ランキング(10/28~11/3)

第1位 楽天S&P500
第3位 楽天オールカントリー

●積立設定件数ランキング(10/28~11/3)

第1位 楽天S&P500
第2位 楽天オールカントリー



驚くべきことに、明らかにスリムシリーズから顧客を奪うことに成功しています。
楽天投信投資顧問にはインデックスファンドの現物運用の実績がありません。また、法定書類の作成費用を運用会社負担ではなく顧客負担にしています。

そのため、スリムシリーズに勝てるはずがないと思うのですが、やはり楽天ポイントがもらえるからなのでしょうか(楽天ポイントがもらえたとしても、運用ミスの発生リスクや法定書類の作成費用の顧客負担を考えると、私がどちらかを選ぶとしたら迷わずスリムシリーズにします)。



【2023.11.8追記】

2023年12月1日に信託報酬が引き下げられます。
【参考】
●「楽天オールカントリー」と「楽天S&P500」、最安値を単独更新(12/1~)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/11/sp500_7.html


6 件のコメント:

  1. 驚きですね
    ポイント効果と楽天ブランドが理由でしょうね
    ポイント還元を2商品に絞ったことで逆にこの2商品限定での還元の永続性の確度が高まったと判断された
    スリムに浮気してこなかった楽天全米、楽天全世界ファンが2商品に切り替えた
    スリム商品へのポイント還元は期待できないと判断して、スリムにはなびかなかった
    一部、スリムファンがポイントにつられてこの楽天2商品に切り替えた
    楽天証券単独ユーザーは楽天ポイントへの執着が異様に強いのでしょう
    私ならSBI証券に引っ越します

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  2. コメントありがとうございます。

    >私ならSBI証券に引っ越します

    新NISAも楽天証券でやるという人がかなりおり、その人たちの多くは運用能力の巧拙や法定書類の作成費用といったことを知らないので、「ポイントがもらえる分、スリムよりも得なんだ」と単純に考えて買っているのだろうと思っています。

    ただ、販売会社が増えたとしても、そこでは楽天ポイントの神通力が及ばないことから、快進撃は続かない気がします。

    返信削除
  3. 日本人の大半(投資初心者)は中身ではなくブランド名で買ってしまうからこうなります。もっとたわらなど良いファンドがあるのに。嘆かわしいことですな。

    返信削除
  4. たわら男爵様

    楽天投信のファンドが意外にも検討しているのですね。
    さて、
    「楽天投信、ファンド手数料引き下げ 単独で業界最低に」
    日経電子版 2023年11月7日 19:00 [会員限定記事]

    によると、
    「楽天投信投資顧問は世界株と米国株に投資する投資信託2本の信託報酬を12月1日から引き下げる。」
    「楽天投信は「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」と「楽天・S&P500インデックス・ファンド」を10月末に設定した。信託報酬はそれぞれ年0.05775%と0.09372%で三菱UFJアセットマネジメントが運用する商品などと同水準だ。12月より信託報酬をそれぞれ0.0561%と0.077%に引き下げ、単独で最安にする。」
    とあります。

    これで、
    eMAXIS Slim S&P500は、堂々と、いまだ発売されてもおらず、(指定された指数ではないため)新しいNISAの積立投資枠に入らない「ニッセイ・S⽶国株式500インデックスファンド」を無視することができるようになったと思います。

    さらに、「楽天・S&P500」「楽天オールカントリー」に対しては、2023年4月23日に出した
    「eMAXIS Slimシリーズの基本理念」
    https://emaxis.jp/news/topics/__icsFiles/afieldfile/2023/05/23/oshirase_230413.pdf
    を今一度出すんでしょうかね。

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  5. 何やら今度は楽天SP500の信託報酬を0.07台に引き下げとか日経で報道されてますね
    ニッセイS500が0.05台で楽天証券でも取り扱われるのでどう競合するのか興味津々だったんですが早々と手を打ってきた
    ポイント還元込みで楽天SP500も実質0.05台になりまっせ、やっぱり皆さんSP500のほうが安心でしょって
    いよいよスリム米国株も重い腰を上げそうですね

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  6. コメントありがとうございます。

    >日本人の大半(投資初心者)は中身ではなくブランド名で買ってしまう

    私も昔、何も分からないまま雰囲気で「さわかみファンド」を買っていましたので、名前で買いたくなる気持ちはよく分かります。

    >「楽天投信、ファンド手数料引き下げ 単独で業界最低に」

    子供を寝かしつけていたらうっかり寝てしまい、ぼんやりした頭で日経の記事を眺めていたらこの記事を見つけて非常に驚きました。

    >eMAXIS Slim S&P500は、堂々と、いまだ発売されてもおらず、(指定された指数ではないため)新しいNISAの積立投資枠に入らない「ニッセイ・S⽶国株式500インデックスファンド」を無視することができるようになった

    私は、100%の確率で対抗値下げすると考えています。

    >「楽天・S&P500」「楽天オールカントリー」に対しては、2023年4月23日に出した「eMAXIS Slimシリーズの基本理念」を今一度出す

    SBI・Vシリーズは法定書類の作成費用を顧客負担にしていますが、スリムシリーズは対抗値下げの対象にしていますので、私は、スリムオールカントリーは0.0561%に対抗値下げすると考えています。

    >ポイント還元込みで楽天SP500も実質0.05台になりまっせ、やっぱり皆さんSP500のほうが安心でしょ

    私は、スリムS&P500はニッセイ・S米国株500に対抗値下げをすると考えています。
    どうせ下げることになるのであれば、一足先に引き下げてシリーズのブランド価値を高めるべきだと思うのですが、いろいろと残念に感じました。

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