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【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2024.3)

本稿は、当ブログ(「 たわら男爵のインデックスファンド投資術 」)及び旧ブログ(「 40代でアーリーリタイアしたおっさんがたわら先進国株でベンツを買うブログ 」)の集大成として、何らの知識がなくても実践できる資産形成の具体的なやり方をお伝えするものです(この記事の後で カテゴリ ...

2024年1月13日土曜日

スリムオルカン、2兆円に到達

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」の純資産額が、2024年1月11日、2兆円の大台に到達しました。





※よろしければ、次の記事もご覧ください。

●とうとう出たね「楽天NASDAQ100」(1/30~)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/01/nasdaq100130.html

●「SSGAインデックス・シリーズ・ライト」、2月下旬には複数のネット証券で買えそうhttps://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/01/ssga.html


私は、特定口座でもNISA口座でも「たわらノーロード先進国株式」を購入しています。


その理由は、


●【先頭固定】誰でもできる超カンタン投資術(2024.1)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/05/20235_25.html


でお伝えしたとおり(新興国株を信じられないから)ですが、特にこだわりがない人は、特定口座でもNISA口座のつみたて投資枠でも成長投資枠でも、スリムオールカントリーをバイアンドホールドするだけで、ほとんどのアクティブ投資家の生涯リターンに勝つことができます。

スリムオールカントリーに人気が集中していることは、


●1営業日で、スリムオールカントリーは+1000億円、楽天オールカントリーは倍増

https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/01/11000.html

●1日で1000億円流入のスリムオルカン、1か月の流入額も1000億円だった
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2024/01/1100011000.html


でお伝えしたとおりです。


日本を含む全世界の株式に時価総額比で投資するファンドは「オールカントリー」と呼ばれることがあります。
しかし、スリムオールカントリーを除くファンドを「オルカン」と呼ぶことはできません。なぜなら、「オルカン」は、スムオールカントリーの運用会社(三菱アセットマネジメント)が商標登録しているからです。

スリムオルカンの正式名称は、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」です。
しかし、同じ運用会社には「eMAXIS 全世界株式」というファンドがあります。

1,「slim」が名称から抜けたことで、信託報酬が0.05775%から0.66%に大幅アップ。
2,「オール・カントリー」が名称から抜けたことで、日本株が投資対象から除外。

という致命的な違いがあります。


この点について、運用会社は、2023年5月31日、


●「eMAXIS」と『eMAXIS Slim』の誤認購入に関するご注意について

https://www.am.mufg.jp/corp/topics/__icsFiles/afieldfile/2023/06/09/oshirase_230531.pdf?_gl=1*3p0j4r*_ga*MTY4Mzg3Njg4Ny4xNjY1NDEyNzY2*_ga_3ZNV996Y9H*MTcwNTExODgzNS45NC4xLjE3MDUxMTk5MzAuMjYuMC4w&_fsi=hx0tId3Y&_ebx=er32146jqv.1609769707.7tzudlz
eMAXISは2009年から運用を開始したファンドシリーズで、設定当初は業界最低水準の信託報酬率でしたが、現在は「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」というコンセプトのもと、2017年から設定が始まりました『eMAXIS Slim』シリーズと比較しますと信託報酬率が高くなっております。


というリリースを出して注意喚起をしていますが、次のような悲劇が発生しているようです。

今日、資産運用の相談あり。 
おっさん、オルカンを2億リスクヘッジに買ったと自慢してました、 
確認したところ、、、、 
eMAXISですがSlimじゃ無い、マジか
その証券会社としては当たり前。 これが日本の60代の金融リテラシーか、、、 
オルカン違いですが
Xのレベルの方がはるかに高い!
https://twitter.com/daibakuto/status/1745733406242304017


スリムオルカンの信託報酬は0.05775%ですから、2億円で11万5500円。
これに対し、eMAXIS全世界株の信託報酬は0.66%ですから、2億円で132万円。
11万5500円と132万円の信託報酬差は非常に大きいのですが、最大の問題はeMAXIS全世界株は「オルカン」ではなく、その投資対象は「日本を除く全海外株」であるという点です。

そもそも、eMAXIS全世界株が新規設定されたのはスリムオルカンが新規設定される8年前のことでした。
そのため、スリムオルカンと間違ってしまうという非難をするのはおかしいのですが、スリムオルカンがインデックス投資の王道ファンドになった今、不幸な事故を避けるために


eMAXIS全海外株式


に名称変更すべきであると考えます。

なお、eMAXIS全世界株を2億円買った人が本当にいたとして、オルカンではないということに気づいてスリムオルカンに買い換えようとしても、eMAXIS全世界株には信託財産留保額0.05%があるため、2億円×0.05%=10万円を支払う必要があります。

悲しいですね。

2 件のコメント:

  1. オルカンと間違えて別の投資信託を2億円も買っただけでも大ダメージなのに、最後の信託財産留保額の下りでグホッとなりました。
    それと、一気に2億円購入するのもリスクヘッジ出来ていないような。何年かに分けて資金投入した方が良いと思うのですが。

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  2. コメントありがとうございます。

    >最後の信託財産留保額の下りでグホッとなりました。

    悲しいですよね。

    >一気に2億円購入するのもリスクヘッジ出来ていない

    その人にとって2億円は大した金額ではないのかもしれません。

    返信削除