セゾン投信の中野晴啓会長を6月28日の株主総会で取締役に再任しないことを親会社(クレディセゾン)の林野会長が決めた件について、ついに中野さんがインタビューに応じました。
【参考】
●【さよならセゾン投信】中野晴啓会長、6月28日でクビ(追記あり)https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/06/628.html
●「セゾン投信からいつでも自ら離れる権利がある」(中野晴啓・セゾン投信会長)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/06/blog-post.html
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/06/blog-post.html
●「全国を回って集客するあなたのやり方はもう通用しない」(セゾン投信の中野晴啓会長、4月に呼び出され6月末でのクビを通告される)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/06/46.html
●「中野晴啓ではセゾン投信は大きくなれない」(林野・クレディセゾン会長)
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/06/46.html
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/06/blog-post_12.html#more
※よろしければ、次の記事もご覧ください。
●PayPay投信、「全世界株」と「先進国株(含む日本)」を新規設定~「雪だるま全世界株」「雪だるま先進国株」を丸パクリ
https://tawaradanshaku.blogspot.com/2023/06/paypay628.html
「お前のやり方は遅すぎる!セゾン投信のファンドを理解した顧客だけではなく、知らない顧客にも販売会社を使って売りまくり、5兆円にするんだ!」
※よろしければ、次の記事もご覧ください。
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この記事は、共同通信が中野さんにインタビューした内容をまとめたものです。
中野さんが林野会長に直訴してセゾン投信を作るべく金融庁への免許申請手続を進めていたところ、林野会長がセゾン投信の社長にするために連れてきたシティバンク出身者が「オレは金もうけをしに来たんだ。セゾンカードの会員にグロソブを売りまくるぞ」と言って反対する中野さんを追い出した話とか、3年後にプロジェクトチームに呼び戻されたらチームリーダーが「このままでは絶対にうまくいかない」と林野会長に訴えたところクビになったので中野さんがチームリーダーに昇格した話とか、セゾン投信が軌道に乗った後、林野会長から「新興国のテーマ型投信を作ったら売れるんじゃないか」と言われた話とか、つみたてNISAのスタートにあわせて楽天証券でセゾン投信を販売しようとしたら、林野会長が「楽天カードのある楽天証券での販売など絶対に認めない」と激怒してダメになった話とか、中野さんが興味深い話をいろいろとしゃべっていますので、ぜひ会員登録をしてご覧ください。
記事によると、林野会長は、2023年4月5日、中野さんを呼び出して次のように通告したそうです。
全国セミナーをはじめとする地道な普及活動によってセゾン投信のファンドを知ってもらった人に直販し、バイアンドホールドの大切さを継続的に顧客に伝え続けることで長期投資の実践を確実なものとするというのがセゾン投信の価値観でした。
しかし、中野さんをクビにした林野会長が「セゾン投信を知らない客にも売りまくり、5兆円にする」と言っている以上、セゾン投信が上記の価値観を守り続けることはもはやできないものと思われます。
クレディセゾンの金儲け(セゾンカード会員にグロソブを売りまくるため)の道具としてスタートするはずだったセゾン投信は、22年の時を経て、再び初心に回帰しようとしているようです。
tsumikiでの100円つみたて投資をセゾングロバラで継続するつもりでしたが迷いますね。
返信削除セゾンとは手を切りたいが、さりとて、なんとか30やらひふみ投信には食指が動かない。
商品ラインナップが脆弱なtsumikiがこんな形でホントに積むことになるとは。。。
男爵さんはtsumiki積み立て、どうされますか?
やっぱり林野さんは中野さんを単なる部下としか思ってなかったんですね。だから命令は従うのは当たり前というところでしょうか。林野さんかしたら、信託報酬0.5~1%で売れるブランドのあるファンドなんて垂涎ものです。もうがまんできない、俺によこせ!これが正直なところですかね。
返信削除私自身はセゾン投信を利用していませんが、今回の解任劇(こう言って差し支えないと思います)には本当にびっくりしました。
返信削除男爵さんの仰る通り中野さん自身がセゾン投信の魅力でしたので、解約が増えて残高が減りそうですし、証券会社で積立投資をしている方々は高コストのセゾンには見向きもしないのではないかと思っています。
気になるのは高島屋の積立投資のラインナップにセゾングロバラと投資の達人が入っている事。何も解っていない顧客も多そうな気がしています。
コメントありがとうございます。
返信削除>男爵さんはtsumiki積み立て、どうされますか?
エポスゴールドの100万円決済ボーナスをもらうために積み立てますが、ある程度の金額になったら売却することを繰り返そうと思っています。
>林野さんは中野さんを単なる部下としか思ってなかったんですね
子会社(セゾン投信)へ出向しただけという感覚なのでしょうね。
>証券会社で積立投資をしている方々は高コストのセゾンには見向きもしないのではないかと思っています。
同感です。
バーバリーがなくなった三陽商会のようなものかもしれませんね。
>高島屋の積立投資のラインナップにセゾングロバラと投資の達人が入っている
タカシマヤセレクションですね。
ベストではありませんが、悪くはないと思います。
林野氏は必ずしも中野氏の考えを理解してセゾン投信を中野氏にまかせたわけではなかったわけですね。林野氏は販路を広げるとつもりのようですが、楽天などのネット証券と組まない限り販売額が増えることはないような気がする。(たとえ組んでも苦戦するだろうが)根本的に考え違いをしている。
返信削除退任予定のセゾン投信中野会長、新会社設立も選択肢
返信削除田村 正之 2023年6月13日 4:00
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD12BM80S3A610C2000000/
中野会長の新会社でセゾン投信買収の話が出ましたね。
そもそもクレディセゾンと折り合いがつくのかも含め、どのような形になるのかが気になる所です。
この場合、中野さんが独立した運用会社を立ち上げることになるのでしょうから、
資本関係がどうなっているか、
うまくファンドを引き継げたとして、
きちんとした哲学を持ってやれる後継者を育てられるかが問題でしょう。
それにしても、クレディセゾンの資産運用に対する姿勢を含めノウハウはどうなっているのでしょう。
最近では、セゾンカードとマネックス証券の提携中止に伴い「マネックスセゾンカード」の終了。
マネックス・セゾン・バンガード投資顧問(現マネックス・アセットマネジメント)をマネックス証券に売却。
もっと前なら、セゾン証券のマネックス証券への売却。
資産運用について、クレディセゾン側が(ノウハウもないのに)かなり焦っているように感じます。
強い危機感の表れでしょうね。
コメントありがとうございます。
返信削除>中野会長の新会社でセゾン投信買収の話が出ましたね。
林野会長が応じることはないと思っています。
>中野さんが独立した運用会社を立ち上げることになる
超低コスト競争が行きつくところまで行ってしまった現在、セゾン投信が創業した当時とは状況が大きく異なりますので、非常に厳しいことになる未来しか思い浮かびません。
>資産運用について、クレディセゾン側が(ノウハウもないのに)かなり焦っているように感じます。
販売会社を増やして沢山売ればよいとしか考えていないのではないでしょうか。
「つみたてNISAのスタートにあわせて楽天証券でセゾン投信を販売しようとした」
返信削除さすが「積立王子」ですね、(楽天証券ではiDeCoでセゾン投信の2ファンドが選択肢にありますが、)つみたてNISAででもセゾンの2ファンドが購入できるのであれば、当初の1%ポイント還元であれば、セゾン投信で口座を開いている人・その他の人が、定期積立してくれた事と思います。
1%還元であれば「達人ファンド」も売れたかもしれません。
いずれにせよ、「長期・積立・国際分散」を啓蒙してくれた中野さんの功績は素晴らしいですね。
王子も、もう60歳なので、新しい会社を立ち上げるのは難しいのでは?
コメントありがとうございます。
返信削除>楽天証券ではiDeCoでセゾン投信の2ファンドが選択肢にあります
これを勝手にやったら、後で林野会長に怒られたと書いてありました。
林野会長と決裂したのは、中野さんのこういうところかもしれないですね。
>王子も、もう60歳なので、新しい会社を立ち上げるのは難しいのでは?
超低コスト競争が激化した現在、インデックス運用のファンドをゼロから立ち上げるのは難しいように思います。
米国ETFを買うだけファンドは既に楽天やSBIがやってしまっていますし。